rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

6月29日 政論「まばゆい我が太陽」

 

 標記政論は、冒頭に金正日の「金正恩同志を主体革命偉業を継承していく領導者として推し立てたことは、我が党と人民のこの上ない幸運であり、自慢であり、栄光である」との言葉を掲げ、i以下は、金正恩の称賛に終始するものである。

 なぜ、この時期にあえてそれを強調するのかと不思議に思ったのだが、この疑問は、以下に続く、「祖国山河にあふれる人民の限りない栄光」と題する評論の冒頭で、2016年6月29日、最高人民会議第13期第4回会議において、金正恩が国務委員会委員長に「高く推戴」されたと記されていたことで氷解した。

 本日の「労働新聞」紙面には、同評論をはじめ「敬愛する最高領導者金正恩同志の領導にしたがって進んでいく主体朝鮮の前途には勝利と栄光だけがあるであろう」との共通タイトルの下、金正恩の偉大性、業績などを称賛する8件の評論。記事が掲載されている。「政論」も含めて、国務委員長推戴4周年にちなんだものであろう。

 その中、「社会主義強国建設の威力ある武器―我が国家第一主義」と題する評論は、「我が国家第一主義は、社会主義祖国の偉大性に対する矜持と自負心であり、国の全般的国力を最高の高さに上らせようとする強力な意志である」と説明している。これがまさに金正恩の目指すところではないだろうか。