rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年4月12日 党細胞秘書大会参加者のための講習会を開催

 

 本日の「労働新聞」は、4月9日から11日までの3日間、標記講習会が開催されたことを報じている。

 そこで報じられた主な講習内容は、①党細胞を総秘書同志の唯一的領導体系が確固として立った真の前衛組織にする問題、②党員に対する党生活組織と指導をより強化し、党員を金日成金正日主義者としてしっかりと準備させる問題、③党細胞を党政策貫徹の前衛隊として強化することに細胞事業の火力を集中することに関する問題などである。このほか、群衆との事業、反社会主義・非社会主義との闘争、社会主義道徳気風を立てるための事業などもとりあげられたとされる。

 講演を実施した人物は特定されていない。

 このほか、10日と11日には、同大会記念の芸術公演が行われ、大会参加者が党幹部らと共にこれを観覧したことも報じられている。

 重要な会議の後、その参加者を対象に講習会、芸術公演などを開催するのは、このところしばしばみられる方式である。講習会で会議趣旨を敷衍し、その周知徹底を図るとともに、公演を通じて情緒・感情の面でもインパクトを与えようとの狙いによるものと思われる。折角平壌に集めたのであるから、とおり一遍の会議だけで終わらせず、こうした行事を通じて会議で伝達した知識ないしそこで盛り上げた意欲の定着を図るというのは、それなりに合理性のある方式といえるのではないだろうか。