2024年6月17日 金徳訓総理の「現地了解」報道を掲載
本日の「労働新聞」は、金徳訓総理が「黄海北道の農業部門事業を現地了解」したことを報じる朝鮮中央通信の記事を掲載した。
同記事によると、金徳訓総理は、黄州郡、延灘郡、西興郡、新界郡(地名は音訳)など道内の諸地域を訪れ、大麦・小麦の収穫・保管をはじめとする農業部門の諸販事業に関し、様々な指示を行った模様である(訪問日時については恒例どおり言及なし)。
「労働新聞」が金徳訓総理の「現地了解」記事を掲載したのは、5月7日(「経済諸部門」に対するもの)以来、約40日ぶりのことである。これほど長期間、同総理の「現地了解」が報じられなかったのは、異例と言える。しかも、同人は、5月24日に開催された党第8期第31回政治局会議に欠席している。
金徳訓総理は、その間、5月21日の党中央幹部学校竣工式や6月1日の同校開校式には姿を現しており、その地位を維持していたことは間違いない。しかし、「政治局会議欠席」という事実は残るわけで、その間、何らかの事情で、一時的にせよ活動に制約が生じていた(あるいは制約されていた)可能性は否定できないのではないだろうか。そういう意味で、やはり北朝鮮は「闇の国」と言わざるを得ないことを改めて感じる。