2024年7月8日 評論「偉大な首領金日成同志の思想と業績は主体朝鮮の万年財宝として永遠に光を発するであろう」
本日の「労働新聞」は、金日成逝去30周年に際して同人を追慕・称賛する評論・記事で埋め尽くされているが(「SPNソウル平壌ニュース」によると本日掲載された延べ28件の記事のうち18件)、標記は、そのうち第1面に全面を費やして掲載されたものである。
同評論の骨子は、金日成を「我が党と革命の永遠の首領、万古絶世の偉人」と称え、その主な業績として、①「主体思想を創始」、②「子孫万代の隆盛繁栄のための万年土台を準備(=建党、建国、建軍)」、③「以民為天の崇高な理念」などを挙げて、それぞれの内容を敷衍するものとなっている。
ただし、その結論部分において強調されていることは、金日成の偉大性そのものではなく、「偉大な首領金日成同志が開拓され、偉大な領導者金正日同志が輝かしてきた主体革命偉業は、今日、敬愛する金正恩同志によって固く継承発展されている」こと、換言すると、「首領の思想と偉業を最も徹底して、最も完璧に奉じていく敬愛する総秘書同志がいらっしゃるがために我が祖国は偉大な首領様の国として永遠に光を放っていくであろう」という主張である。
金日成逝去30周年に際しては、先般来、様々な追慕・記念行事が行われてきており、おそらく当日である今日、記念大会なども開催されているのであろうが(したがって、その概況は明日の報道を待って整理したい)、いずれにせよ、そうした活動の主たる狙いは、金日成の開始した朝鮮革命の理念は、金正恩の領導に従うことによって、実現・発揮されるということを訴えることにあると言えよう。