2024年9月11日 共和国創建76周年関連行事の概況
標記に関しては、昨日の本コラムで金正恩の「重要演説」実施(9月9日)を紹介したが、それ以外の主な慶祝行事等の実施状況は、次のとおりである。
9月5日
- 国家美術展覧会開幕式(朝鮮美術博物館)
- 切手展覧会「繁栄する社会主義強国」開始(朝鮮切手博物館)
- 雄弁集会「愛国と青年大学生」(平壌市青年公園野外劇場)
- 職業総同盟慶祝集会(平壌326電線総合工場)
- 農業勤労者同盟慶祝集会(平壌市楽浪区域青白野菜農場)
9月6日
- 青年中央芸術宣伝隊公演(「祖国も輝く青春も輝く」青年中央会館)
- 女性同盟慶祝集会(女性会館)
9月8日
- 党・政府幹部が錦繡山太陽宮殿参拝(金正恩は不参加)
- 大成山革命烈士陵、新美里愛国烈士陵、祖国解放戦争参戦烈士陵に花輪贈呈(崔竜海、趙春龍、全現哲、朴泰城ら)
- 共和国創建76周年慶祝集会及び青年夜会(金日成広場、金徳訓総理演説、国旗示威行進、青年学生によるダンスなど)
- 4・25チームと鴨緑江チーム間の男子サッカー試合(金日成競技場、崔竜海、朴泰城秘書ら観覧)
9月9日
- 「労働新聞」記念社説掲載:「党中央と一心一体をなす偉大な愛国の力で富興強国の新時代を力強く切り開こう」
- 慶祝公演(万寿台議事堂前広場、崔竜海ら党、政府幹部観覧)
- 慶祝行事に特別招待された労力革新者、功労者のための宴会(人民文化宮殿、朴泰成演説、他に崔竜海、韓光相党部長ら出席)
- 女性同盟舞踏会(凱旋門広場)
- 海洋体育模範出演(ヨット、カヌーの操法展示など。主体思想塔前大同江、朴章根副総理・国家計画委員長、金秀吉平壌市責任秘書ら観覧)
このほか、共和国創建76周年慶祝在日本朝鮮人祝賀団(団長・高徳羽総連東京都本部委員長はじめ6人)についても、9月5日の平壌到着(金浩哲最高人民会議常任委副委員長、洪慶植海外同胞事業局局長ら出迎え)をはじめ、金日成・金正日銅像への献花、金日成生家訪問などの動向が大きく報道された。団長のランク、団員規模に比して随分と厚遇の印象がある。北朝鮮体制が海外同胞からも支持されているとの国内宣伝に活用したいがための対応であろう。