2024年12月23日 水害被災地の復旧工事を総括
本日の「労働新聞」は、「建設史の奇跡として永く輝く偉大な人民愛の結晶体 平安北道、慈江道、両江道の洪水被害地域が社会主義理想村へと転変したことについて」と題する「朝鮮中央通信社報道」を第1面から2面にかけて掲載した。
同「報道」は、北部地域で7月に発生した水害の復旧工事について、「わずか4カ月余りの短期間に1万5000余世帯の近代的な多層および平屋の住宅と託児所、幼稚園、学校、病院、診療所などが新たに建設され、6000余世帯の住宅が補修され、鴨緑江の堤防工事、河川整備、鉄道、道路、橋梁の復旧が行われて国の北西部地域が従前の面影を一新する建設史の奇跡が生み出された」と総括した上で、それを指導した金正恩の業績を称えるとともに、関係部門の取り組みぶりを紹介している。
またこれとは別に、本日の「労働新聞」は、「平壌滞在の日々を楽しく送った水害地域の住民と児童・生徒が帰郷、首都市民が熱く見送り」と題する朝鮮中央通信の記事も掲載している。同記事に平壌出発の日付は記されていないが、おそらく、21日に現地で竣工式が挙行された(22日付け本ブログ参照)のを受けて、22日に出発したのであろう。平壌駅では党中央委幹部が見送ったとのことである。
なお、これに先立ち、19日には、これら避難民による金正恩あて「感謝の手紙」採択集会が開催されている。同集会には、党中央委の金正順(勤労団体部長)、崔東明(科学教育部長)が出席した。避難民の平壌駅滞留に際して、大人は勤労団体部が、学生は科学教育部が面倒を見たことを反映したものであろうか。