rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月29日 論説「我が国家発展の動力は党員と人民の心臓の中にある」 標記論説は、まず、「国家発展の基本動力は、人民大衆の思想精神的力である」と断言する。そして、「大衆の精神力さえ噴出されれば、無から有を創造することができ、不可能も可能へと転…

4月28日 評論「再資源化事業において提起される重要な問題」 標記評論は、「排泄物をすべて回収、再生し国の経済発展に積極的に貢献しよう」とのサブタイトルを付されて掲載されたもので、先の最高人民会議において「再資源化法」が制定されたことを受け…

4月27日 評論「社会主義の本質的優越性」 標記評論には、「偉大な金日成・金正日主義で徹底して武装しよう」とのサブタイトルが付されている。 そして、その前には、「輝かし時代語 金日成・金正日主義者」と題する解説記事があり、両者には一定の関係性…

4月26日 評論「先質後量の原則と内的動力強化」(4月27日記) 「先質後量」及び「内的動力強化」は、いずれも昨年12月の中央委全員会議で、「正面突破戦」が打ち出されて以来、しばしば用いられるスローガンであるが、両者を結び付けた主張は珍しい…

4月26日 論説「道徳が重視されてこそ社会主義が活力をもって前進する」 標記評論は、まず、昨年12月の党中央委全員会議における金正恩の言葉として「我々は、社会主義道徳気風を確立するための事業を全党的、全社会的な事業として堅持し強く推進し、人…

4月25日 社説「党の領導に限りなく忠実な我が革命武力は必勝不敗である」 本日4月25日は、金日成が1932年の同日、抗日パルチザン部隊である「朝鮮人民革命軍」を創建した88周年の記念日とされ、「労働新聞」にも、各種関連記事が満載である。 標…

4月24日 社説「領導業績単位の機関車的役割は正面突破戦の推動力」 「領導業績単位」とは、かつて金日成、金正日らの現地指導を受けたことがある工場・企業所などの「単位」を指す言葉である。その例として、4月22日の本ブログで取り上げた記事が紹介…

4月24日 「師範教育機関の教員陣営強化に優先的力を」 本日の「労働新聞」は、「党政策貫徹のための道間競争ニュース 教育革命の火の手を強く起こし人材育成事業において画期的な転換をもたらそう」との共通タイトルの下、教育分野における各地の模範的取…

4月23日 社説「正面突破戦において集団主義の威力を力強く轟かせよう」 標記社説は、冒頭、「集団主義の威力を高く発揮することが今日の正面突破戦の勝利のための死活的で重要な事業」であるとして、そのための課題を次のように主張する。 第一は、「すべ…

4月22日 論説「自力更生は我が党の一貫した政治路線」 本日の「労働新聞」には、「自主、自力の旗幟を高く掲げ、今日の正面突破戦で輝かしい勝利を勝ち取ろう」との共通タイトルの下、標記論説及び各地の取組みを紹介する6件の記事が掲載されている。 こ…

4月21日 「金正恩健康異変」説をめぐって 標記については、4月15日の金日成誕生記念日に錦繍山太陽宮殿を訪問しなかったことを契機にささやかれていたところ、21日、米国CNNが米国当局者を情報源とした形で「手術を受けた後、重体に陥った」旨の報道…

4月20日 「金日成・金正日主義」 標記記事は、「2012年4月6日、敬愛する元帥様(金正恩)は、朝鮮労働党中央委員会責任幹部達とされた談話『偉大な金正日同志を我が党の永遠の総秘書として高くいただき主体革命偉業を輝かしく完成させていこう』に…

4月20日 社説「新しい土地探し運動を力強く繰り広げ、耕地面積を決定的に増やそう」 「新しい土地探し運動」というのは、穀物増産を狙いとして、様々な形での耕地創出を目指した取り組みであり、金日成時代から、各地域に毎年、目標面積を割り合立てるな…

4月19日 「甫田担当責任制施行のための党的指導を彼らのように行っていこう 安岳郡党委員会幹部たちの事業経験をめぐって」 標記記事は、題目が示すとおり、「甫田担当責任制」の円滑な実施のために地域の党幹部がどのような指導を行うべきかを、「安岳(…

4月18日 論説「社会主義生活様式確立の重要性」 本論説は、北朝鮮指導部が腐心する課題の一つである社会紀綱引締めの一環といえる。 これまで本ブログでは、その種論調に関して、主に、問題とされている否定的現象についての言及を紹介することによって、…

4月18日 社説「偉大な首領金日成同志が創造された白頭の革命伝統をしっかりと固守し代を継いで輝かしていこう」 4月15日の金日成誕生日には記念の社説が出されなかったので、標記社説は、事実上それに代わるものといえよう。そのことは、「4月15日…

4月17日 「白頭山精神で武装すれば、苦難と試練の千万里も咫尺」 標記は、「自力更生の旗幟高く社会主義建設の新たな前進活路を力強く切り開いていこう」との共通タイトルの下で掲載された記事の一つであり、白頭山地区革命戦跡地踏査行軍に関するもので…

4月17日 社説「党政治局会議において採択された共同決定書を徹底して貫徹しよう」 標記は、4月11日の党政治局会議開催後、同会議とりわけコロナ対策に関する「共同決定書」採択の意義について論じた、初めての「労働新聞」社説であり、経済建設とコロ…

4月16日 金日成生誕記念日関連行事 標記に関連して、本日の「労働新聞」は、15日、党・政府・武力機関の高官が錦繍山太陽宮殿を表敬訪問したこと、全国各地の金日成・金正日像に各機関・単位や勤労者・軍人・青年らが花輪などをささげたことなどを報じ…

4月15日 金日成生誕108周年記念日 本日は、金日成の生誕108周年とのことで、「労働新聞」は、追慕の記事が満載である。ただ、恒例となっている記念大会、祝賀公演、金日成銅像への献花など具体的な行事・活動の報道はなく、金正恩による錦繍山太陽…

4月14日 「党中央委員会政治局会議精神を高く掲げ国家的な非常防疫対策をより厳格に!」 本日の「労働新聞」は、標記の共通題目の下、6件の評論・記事を掲載した。タイトルだけ紹介すると、「緊張を緩めず、引き続き総力を集中しよう」「政治事業と衛生…

4月14日 最高人民会議での代議員討論の概要 13日の「労働新聞」には、標記会議における第4、第5議題すなわち2019年度国家予算決算と2020年度国家予算及び内閣事業報告に関し、以下の11の「討論」が掲載されていた。各討論の題目と発言代議員名(音…

4月13日 最高人民会議第14期第3次会議を開催 標記会議が12日、万寿台議事堂において開催されたことが報じられた。 当初予定されていた10日から2日遅れ、党中央委政治局会議の翌日の開催となった。開催日遅延の理由は説明されていない。 金正恩は…

4月12日 社説「敬愛する最高領導者金正恩同志の周囲に固く結集し主体朝鮮の尊厳と威容を万方に轟かせよう」 標記社説は、昨年4月、最高人民会議で金正恩が国務委員会委員長に選出されたことにちなむものと考えられるが、全体的な論旨は、執権以来の「過…

4月12日 党中央委員会政治局会議を開催 標記会議が11日、党中央委本部庁舎において開催されたことが報じられた。 会議の議題は4点とされ、第一は「大流行伝染病」対策、第二は最高人民会議に提出する昨年度国家予算の決算と本年度予算、第三は同会議提…

4月11日 最高人民会議の開催状況報じず 北朝鮮の報道機関から10日に開催が予定されていた標記会議の開催に関する報道がなされていないようである。 11日付けの「労働新聞」に関連の記事はなく、朝鮮中央通信も、現在(11日午前12時)までのところ…

4月10日 「最も優越した我々の思想文化を徹底して固守し、より輝かしていこう」 標記の共通題目の下、評論1件と記事4件が掲載されている。概要のみ紹介したい。なお、ここで「思想文化」とは、イデオロギー的な側面よりも、むしろ道徳や生活規範、人情…

4月10日 金正恩が「朝鮮人民軍軍団別迫撃砲区分隊の砲射撃訓練を指導」 訓練の実施期日への言及はない。金正恩のほか「党中央委員会幹部たち」が訓練を参観し、総政治局長・金吉洙、総参謀長・朴正天及び軍団長達が出迎えたとされる。 同訓練の実施目的は…

4月9日 評論「道徳は幹部の価値と品格を規定する重要な徴表」 標記評論は、幹部に対し、礼儀道徳の確立すなわち周囲の人物への丁重な対応や清廉さの保持などの重要性を訴えたものである。まず、その理由として、2点をあげる。 第一は、「まず、幹部が礼儀…

4月9日 社説「偉大な領導者金正日同志の信念と度胸で社会主義勝利の活路を開いていこう」 標記社説は、金正日が1993年4月9日、国防委員会委員長に「推戴されて27周年」を迎えたのに際して掲載されたものである。ちなみに、当時の国防委員会は、1…