rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

4月17日 「白頭山精神で武装すれば、苦難と試練の千万里も咫尺

 

 標記は、「自力更生の旗幟高く社会主義建設の新たな前進活路を力強く切り開いていこう」との共通タイトルの下で掲載された記事の一つであり、白頭山地区革命戦跡地踏査行軍に関するものである。

 同記事によると、昨年12月の金正恩の騎馬登頂以降、これまでの同踏査行軍参加者は、900余単位・5万3千余名に達するという。また、現在においても「踏査熱気が日を追ってより高潮している」という。記事は、これら参加者が、その後、そこで体得した白頭山精神を発揮して様々な困難を打開している例を紹介している。

 去る3月27日付けの本ブログにおいては、同日付けの踏査行軍関連記事で、3月25日までの参加団体数を「830」(人数は言及無し)と集計して発表したことなどから、冬季の踏査行軍は、「一応幕を下ろしたと考えてよいのかもしれない」と書いたが、これは誤りで、いまだ継続している模様である。

 ただし、参加者数の推移を見ると、以前の報道では12月から2月までで「5万名」とされていた(3月16日付け社説)ので、3月と4月前半で3千余名ということになり、一方、参加団体の数では、3月25日から4月前半で70余(900-830)ということになる。いずれにせよ、それ以前の6~8%程度であり、「日を追って高潮」といえるかは疑問ということになる。

 やはり、コロナの影響があるのであろうか。そういう中でも続けていること自体、凄いと言えば凄いと言わざるを得ないが。