rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年3月30日 金予正談話で文大統領の北朝鮮ミサイル関連発言を非難 本日の朝鮮中央通信は、「朝鮮労働党中央委員会宣伝扇動部の金與正副部長が30日、次のような談話を発表した」と報じた。 同談話は、「南朝鮮執権者」が26日に行った演説中の北…

2021年3月29日 外務省国際機構局長の国連安保理での北ミサイル協議非難の談話を報道 朝鮮中央通信は、3月29日、趙哲守(音訳)外務省国際機構局長の談話(3月28日付)を報じた(「労働新聞」には未掲載)。 同談話は、まず、先の北朝鮮のミサイ…

2021年3月27日 ミサイル発射をめぐり、李炳哲名義の談話を発表(3月28日記) 25日のミサイル発射に対し、バイデン大統領が国連安保理決議違反などと非難したことを受け、朝鮮中央通信は、27日、李炳哲党(常務委員・)秘書名義の談話を発表し…

3月26日 金正恩が平壌市内の新たな住宅街建設構想を提示 昨日、平壌市内の1万世帯用住宅建設着工式(24日)への金正恩の参席が報じられたのに続き、今日は、同人がそれとは別枠で新たな住宅街を建設するとの構想を示し、党・政府高官を帯同して現地を…

2021年3月26日 ミサイル発射を公表 本日の「労働新聞」は、「国防科学院、新型戦術誘導弾試験発射実施」と題する記事を掲載し、25日のミサイル発射事実を公表した(なお、昨日の本ブログで発射地点を「元山市付近」と記載したが、これは「咸鏡南道…

2021年3月25日 弾道ミサイルを発射 報道によると、北朝鮮は、本日朝、東海岸・元山市付近から弾道ミサイル2発を発射した。 これに先立つ21日には、西海岸・南浦市から短距離巡行ミサイル2発を発射したことも最近になって報じられていた。 後者は…

2021年3月24日 平壌市内1万世帯住宅建設着工式開催、金正恩が出席、演説 本日の「労働新聞」は、3月24日、市内寺洞区域で開催された標記着工式の状況を伝えるとともにそこで行った金正恩の演説文を掲載している。 着工式では、金正恩の演説に続き…

2021年3月23日 論説「現段階での我が党の経済戦略は整備戦略、補強戦略」 標記論説は、「朝鮮労働党第8回大会の文献を深く学習しよう」との副題を付して掲載されたもので、先の党大会において、新たな「5か年計画」の基調として打ち出された「整備…

2021年3月23日 金正恩と習近平の「口頭親書」交換を報道 本日の「労働新聞」は、金正恩が習近平にあてて、また、習近平が金正恩にあてて、それぞれ「口頭親書」を送ったとして、両親書の内容を紹介する記事を掲載している(親書全文ではない)。なお…

2021年3月22日 評論「3位1体を徹底して保障するところに単位発展の決定的担保がある」 「3位1体」については、「党の方向舵役割」を論じた3月12日付けの論説の中で各単位の運営における「党委員会の集団的指導」の具体的方法として必要性が主張…

2021年3月21日 朝鮮大学校の卒業式挙行を報道 本日の「労働新聞」は、「総連朝鮮大学校第63回卒業式開催」と題する記事を掲載し、3月14日に同校の卒業式が挙行された旨を報じた。 同記事によると、卒業式では、総連中央常任委員会第一副議長であ…

2021年3月21日 科学技術の普及・深化を訴え 本日の「労働新聞」は、冒頭に科学技術の普及を訴える記事をいくつか掲載している。 まず、「敬愛する金正恩同志の名言解説」と題する解説記事は、「知識経済時代は労働者も現代科学技術を所有する技術型の…

2021年3月20日 社説「人材管理、人材育成事業を革新して発展と繁栄の活路を開いていこう」 3月17日の本ブログで紹介したとおり、現在、北朝鮮では、人材育成が「今年の経済事業の中心」をなす4本柱の一つにあげられるほど重視されている。標記社…

2021年3月19日 評論「幹部の高い実力は実質的な成果の前提」 標記評論は、幹部に対して自らの実力涵養のための努力を訴えるものである。 まず、実力の重要性について、「人は、知っているだけ、能力があるだけ働くものである」「いかに党に忠実であろ…

2021年3月18日 崔善姫外務省第1副相が談話を発表 本日の朝鮮中央通信は、3月17日付けの標記談話を報じた(本日付け「労働新聞」には未掲載)。 同談話は、「2月中旬からニューヨークを含む諸経路を通じて」米国から接触を受けたことを明らかにし…

2021年3月18日 勤労団体の活動強化を訴え 本日の「労働新聞」は、「5カ年計画の初年課題貫徹のための闘争において勤労団体組織の役割を高めよう」との共通題目の下、青年同盟、女性同盟、職業総同盟、農業勤労者同盟などのいわゆる勤労団体の活動強…

2021年3月17日 社説「新たな国家経済発展5カ年計画の初年度進軍において英雄的金日成・金正日労働階級の気概を力強く轟かせよう」(3月18日記) 標記社説は、全国民に向けて本年度課題貫徹に向けた奮闘を呼びかけたもので、そのために次の4点の…

2021年3月17日 評論「今年の経済事業の中心」 標記評論は、「朝鮮労働党第8回大会の文献を深く学習しよう」とのサブタイトルを付して掲載されたもので、先の党大会の決定を受けた「今年の経済事業の中心課題」が何であるかを端的に示したものである。…

2021年3月16日 金予正名義で米韓合同軍事演習を非難の談話を発出 本日の「労働新聞」は、「3年前の春の日が戻るのは難しいようだ」と題して、米韓合同軍事演習の実施を非難する「金予正朝鮮労働党中央委員会副部長」名義の3月15日付け談話を掲載…

2021年3月14日 論説「社会主義生活様式確立は革命の前進発展のための重要な事業」(3月15日加筆版) 標記論説は、このところの「反社会主義、非社会主義現象」根絶を訴える動きの一翼をなすものだが、いくつかの点で注目すべき論理展開がみられる。…

2021年3月12日 論説「人民経済計画遂行に対する方向舵役割をしっかり行うことは党組織の重要な役割」 標記論説は、金正恩が先の党大会(の「結論」)において、各種経済単位などに設置された党組織が当該単位の運営における「方向舵」の役割を果たす…

2021年3月11日 社説「新たな5か年計画の初年度穀物高地を無条件で占領しよう」 標記社説は、表題の通り穀物増産を督励するものであるが、そこで注目されるのは、「社会主義信念は、決しておのずと生じ、強化されるものではない。それは、粘り強い思…

2021年3月11日 資源リサイクルへの取り組みを強調 本日の「労働新聞」は、「再資源化が経済発展の重要な動力となるように作戦と指揮を編成しよう」との共通題目下、資源リサイクルの取り組みを督励・紹介する評論・記事を掲載している。 このうち、「…

2021年3月9日 「党大会決定貫徹紙上演壇 新たに革新し、大胆に創造し、不断に前進しよう」 本日の「労働新聞」は、標記の共通題目の下、経済各部門関係者の投稿文を掲載している。 その冒頭の「経済部門間の有機的連携と協同をいかに強化していくのか…

2021年3月8日 評論「経営戦略、企業戦略を現実性を持って立てる上での重要な問題」 標記評論は、「斬新な経済組織と指揮で自己部門、自己単位事業において革命的な改善をもたらそう」との共通題目の下で掲載されたもので、「経営戦略、企業戦略を現実…

2021年3月7日 第1回全国市・郡党責任秘書講習会が閉幕(修正版) 本日の「労働新聞」は、標記講習会の6日の開催状況を伝え、同日をもって4日間の日程が終了したことを報じている。昨日報じられた5日の開催状況とあわせて概況を紹介したい。 講習会…

2021年3月5日 南浦市内の青年140余名が農村に進出 3月3日付けの本ブログにおいて、除隊軍人の農村への送り込みの動きに関する動向を紹介したが、本日の「労働新聞」は、「党の農村建設構想を先頭で奉じる頼もしい青年たち 南浦市内の140余名青…

2021年3月5日 第1回全国市・郡党責任秘書講習会を続行(加筆版) 本日の「労働新聞」が伝える標記会議2日目(3月4日)の状況は、次の通りである。 まず、講習会初日から続く「討論」に関しては、21人の討論者の氏名・職責が報じられた。このうち…

2021年3月4日 第1回全国市・郡党責任秘書講習会を開催 本日の「労働新聞」は、標記講習会が3日から党本部庁舎において、金正恩出席の下、開催されたことを報じている。 同報道によると、この種講習会の開催は党の歴史上初めてのことであり、「市・郡…

2021年3月3日 論説「社会主義競争は経済建設を推動する威力ある手段」 標記論説は、 基本的な主張は、もちろん「社会主義競争」を推奨するものだが、各論的には、それに相当の制約というか留保を付しており、掲載の趣旨不明の論説である。 まず、前段…