rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月30日 評論「言語生活において主体性と民族性を積極的に生かしていこう 平壌文化語と我々の生活」 標記評論は、「平壌文化語」すなわち北朝鮮の標準語の使用を推奨するものである。 まず、朝鮮語の優秀性を論じた上で、「我が民族語の固有の特性は、平…

6月29日 政論「まばゆい我が太陽」 標記政論は、冒頭に金正日の「金正恩同志を主体革命偉業を継承していく領導者として推し立てたことは、我が党と人民のこの上ない幸運であり、自慢であり、栄光である」との言葉を掲げ、i以下は、金正恩の称賛に終始する…

6月27日 論説「攻撃精神が強い人民はいつでも勝利する」(6月28日記) 標記論説は、「正面突破戦、これは主動的な攻撃によって直面する難局を有利に転換させていく革命的な闘争戦略であり、前進方式である」との発想に基づき、その核となる「攻撃精神…

6月27日 記事「党中央委員会政治局会議の決定貫徹に沸き立つ 平壌市党委員会において」 標記記事は、6月7日に開催された党中央委第7期第13次政治局会議において、第二議題として「首都市民の生活保障で提起される当面の問題」が取り上げられ、金正恩…

6月25日 社説「祖国守護精神は主体朝鮮の魂であり必勝の武器である」(6月26日記) 標記社説は、いうまでもなく朝鮮戦争開戦70周年に際してのもので、開戦責任ついては当然、「侵略戦争の導火線に火をつけた米帝は、膨大な兵力と戦争装備を動員して…

6月25日 金英哲党副委員長が談話(24日付け)発表 朝鮮中央通信によると、「南朝鮮軍部に注意を喚起する」と題する金英哲党副委員長名義の24日付け談話が公表された。ただし、本日の「労働新聞」紙面には、これは掲載されていない。 同談話は、北朝鮮…

6月24日 中央軍事委員会第7期第5回会議予備会議開催 6月24日、標記会議が金正恩の「司会」により開催され、5回会議に上程する議題等、とりわけ「国の戦争抑止力を一層強化するための国家的対策(複数)」などを研究したという。 あわせて、同会議では、…

6月23日 対韓関連記事まとめ 標記については、まず国内各界の「反響」についての3件の記事がある。「6月22日に」と題する記事は、対南ビラ散布準備の完成を報じた同日付け「労働新聞」を読んだ読者多数が同社あてに「興奮した心情」を電話してきたと…

6月22日 社説「増産節約運動を全群衆的に力強く展開しよう」 標記社説は、内容的に特段新味のあるものではないが、昨日の本ブログでも指摘したように、最近の「労働新聞」紙面が決して対韓非難一色ではないことを示すため、こういったテーマが社説となっ…

6月22日 対韓関連記事まとめ 標記に関しては、まず、同日付けの朝鮮中央通信社報道として掲載された「憤怒の激流、全人民の対敵報復決意」と題する記事がある。 同記事は、対南ビラ散布に関して、「歴代最大規模の対敵ビラ散布闘争のための準備が終わりつ…

6月21日 論説「主体教育建設の総的目標を明らかにした革命的スローガン」 標記論説は、「最近、党(おそらく金正恩を指す)においては、『教育を我々の未来を託すにたる教育としよう!』との革命的スローガンを提示した」ことを明らかにした上で、同スロ…

6月21日 対韓関連記事まとめ 標記に関しては、まず、6月20日付けの党統一戦線部代弁人の談話が掲載されている。 同談話は、20日に韓国の統一部が北朝鮮の対南ビラ散布計画に対して「『遺憾』を表明し、即刻中断することを要求するとの立場を打ち出し…

6月20日 対韓関連記事まとめ 標記に関しては、まず、朝鮮中央通信の、「激昂した対敵意志の噴出 大規模的な対南ビラ散布闘争のための準備、本格的に推進」及び「秋毫も容赦できない罪悪の代価を必ず支払わせるであろう 日に日に高潮する憤怒の喊声」と題…

6月19日 評論「輝く時代語 党中央決死擁衛精神」(6月19日) 標記評論をここで紹介する理由は、最近、金与正の存在感が高まる中で、同女のことを「党中央」と呼称しているとの「情報」というか「噂」がしばしば取り上げられている折、この言葉を取り上…

6月19日 対韓関連記事まとめ 標記については、まず、「活火山のように噴出する我が人民の報復聖戦意志日が立ち時間が過ぎるほど背信者とゴミどもに対する憤怒は一層激昂してくる」と題して、各界からの投稿文が掲載されている。投稿者は、内閣事務局1部…

6月18日 対韓関連記事まとめ 標記に関しいては、まず、「背信者どもには無慈悲な懲罰だけが加えられるであろう 朝鮮労働党中央委員会第一副部長談話と北南共同連絡事務所完全破壊ニュースに接した各界の反響」との共通題目の下で、「秋毫も容赦できない」…

6月17日 「北南関係総破産の不吉な前奏曲 北南共同連絡事務所完全破壊」 標記は、6月16日付けの朝鮮中央通信記事を掲載したもの。「6月16日14時50分」に、「我々側該当部門においては、既に闡明したとおり開城工業地区にあった北南共同連絡事務…

6月16日 金与正「談話」関連動向 標記に関し、既に別項で紹介した「朝鮮人民軍総参謀部公開報道」以外の「労働新聞」の報道内容は、次のとおりである。 まず、「透徹した階級闘争意志を満装薬した我が人民の革命的風貌」と題する論説は、「今、我々の徹底…

6月16日 「朝鮮人民軍総参謀部公開報道」 本日の「労働新聞」紙上に標記が掲載された。先ほど(午前11時ころ)見たテレビのニュースでは、「非武装地帯に進出」の計画を公表などと報じられていたが、必ずしも正確ではない。 同「公開報道」の主要部分を…

6月15日 「太陽政策」補論 先ほどのブログで「太陽政策」に言及したが、「6・15」20周年でもあるので、それに関し、若干の卑見を補足したいと思う。 まず、その本質は何かということである。いわゆる「北風政策」との対照性に着目する余り見落とされ…

6月15日 金与正「談話」関連動向 標記については、13日「談話」の発表(14日付け紙面に掲載)にもかかわらず、国内での特段の具体的関連活動(「抗議集会」など)は報じられず、昨日の延長線的な形で、「我々の最高尊厳に手出しする者は無慈悲に踏み…

6月15日 「主体の革命伝統を固く継承していく揺るぎない信念と意志 白頭山地区革命戦跡地夏季踏査開始」 標記記事は、「去る12日、白頭山地区革命戦跡地の初めての夏季踏査隊が革命の首都平壌を出発した」ことを報じている。また、平壌駅構内を赤旗を先…

6月14日 金与正がまたも「談話」を発表 金与正が13日、韓国の「ビラ散布」問題に関し再度の「談話」を発表し、14日付けの「労働新聞」紙上にこれが掲載された。 同談話は、冒頭、「私は、昨日、我が統一戦線部長が出した談話に全的な共感を表する」と…

6月13日 「敬愛する最高領導者金正恩同志が元山カルマ海岸観光地区建設を誠心誠意支援した勤労者達に感謝を送られた」 標記記事は、「元山カルマ海岸観光地区を世の中に二つとない我々式の海岸都市として立派に整備することについての党の意図を奉じて」…

6月13日 金与正「談話」関連動向 標記に関しては、まず、「北南関係は、既に収拾できない状況に至った」と題する張今哲(音訳)朝鮮労働党中央委員会統一戦線部長の「談話」(12日付け)が「労働新聞」紙上に掲載されている。 同談話は、「11日、南朝…

6月12日 経済建設現場から軍人が撤収の動き? 本日の「労働新聞」は、「三池渕市を革命の聖地らしく最上の水準でより立派に転変させよう」との共通題目の下、同地の建設に動員された「216師団」(これは軍部隊ではなく、国内各地・各機関などからの「…

6月12日 金与正「談話」関連動向 標記に関する本日付けの「労働新聞」の報道を見ると、まず、「燃える敵愾心、滅敵の意志 金正淑平壌紡績工場 青年達の抗議糾弾集会に参加して」と題して、同工場において「何日か前」に行われた「人間ゴミどもと南朝鮮当…

6月11日 金与正「談話」関連動向 標記については、昨日まで続いていた国内各層の「反響」紹介記事や「投稿記事」などはなくなり、「論説」と「情勢論解説」だけになった。 このうち、「最高尊厳は我が人民の生命であり、精神的柱である」と題する「論説」…

6月10日 金与正「談話」関連動向紹介及びとりあえずの分析 標記をめぐり本日付け「労働新聞」紙面に掲載された主な記事としては、まず、女性同盟による「抗議群衆集会」が9日、信川博物館教養広場で開催され、従前の同種集会同様、女性同盟中央委員長の…

6月10日 社説「党中央委員会第7期第13次政治局会議の決定を徹底して貫徹しよう」 標記社説は、7日に開催の政治局会議の意義について、「自力富強、自力繁栄の旗幟高く、国の経済発展と人民生活向上において転換的局面を切り開き、社会主義強国建設に…