rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

6月15日 「主体の革命伝統を固く継承していく揺るぎない信念と意志

白頭山地区革命戦跡地夏季踏査開始」

 

 標記記事は、「去る12日、白頭山地区革命戦跡地の初めての夏季踏査隊が革命の首都平壌を出発した」ことを報じている。また、平壌駅構内を赤旗を先頭に隊伍を組んで進む多数の参加者(マスク着用)の写真が添付されている。

 なお、同活動への参加は、各単位が随意にではなく、中央の調整の下に行われている模様で、「全社会的に白頭山踏査熱風が高潮していることに合わせ、革命事績指導局においては、省・中央機関、各道革命事績管理局、金日成金正日主義青年同盟中央委員会青少年課外教養局との連携の下に踏査団体を確定し、踏査計画と組織を緻密に行うための事業を積極的に展開している」という。

 また、参加者の白頭山までの輸送についても、「鉄道省においては、国家的な非常防疫措置の要求どおり旅客列車に対する防疫対策を徹底して立てつつも、列車編成を合理的に実施し白頭山地区革命戦跡地を訪れる踏査者達の便宜を円満に保障する」べく努めているという。

 ちなみに、冬季の踏査活動への参加者は、昨年12月から今年4月末までで「1,000余団体、5万6、000余名」(5月1日報道)とされている。「冬季」が終了して1月余りで「夏季」の活動が開始されているので、事実上、通年の活動ということになる。5月は田植えの農繁期であるので中断したのかもしれない。とすれば、秋も「稲刈り」時期だけ中断して、「冬季」に続くのであろうか。