rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9月30日 党中央委第7期第18回政治局会議開催 標記会議が9月29日に開催されたことが報じられた。 金正恩の参画については、直接的には、同会議に「参加」し、「政治局の委任により司会」したと表現される一方、「金正恩同志の指導の下に進行された党…

9月29日 災害復旧関連報道まとめ 標記に関しては、まず、「最精鋭首都党員師団の戦闘力を力強く誇示し完工の日を繰り上げる 第2首都党員師団」との共通題目の下、「忠誠と愛国の汗で開く転変の新たな姿」、「創造的で進取的な作戦と指揮で」、「集団主義…

9月29日 論説「偉大な党の懐の中で花咲く我が人民の価値高い命」 標記論説は、人民が「党の懐」に抱かれていることが何故ありがたいことなのかを説明するもの。 第一は、「党の懐は、我が人民に尊厳高い命を抱かせてくれる」ことである。なぜなら「人民に…

9月27日 朝鮮中央通信が漂流韓国人射殺事件に関し報道 標記事件に関し、朝鮮中央通信が9月27日付けで「南朝鮮当局に警告する」と題する報道文を発表した。 これまでは、韓国では「金正恩が公開謝罪」などと報じていたが、実際は、北朝鮮の統一戦線部か…

9月27日 朴奉柱が「協議会を指導」と報道 最高指導者以外の個別幹部の動向報道において、「指導」との表現が用いられる(9月1日付け・李炳哲、朴奉柱、その他党副委員長の被害復旧事業指導報道及び9月5日付け・金才竜党副委員長の台風による人命被害…

9月26日 災害復旧関連報道まとめ 標記に関連した記事は、毎日掲載されているが日々同じような内容の繰り返しであるのでしばらく取り上げなかった。本日掲載の記事も格別新味があるわけではないが、簡略に整理しておきたい。 まず、被災地における動向につ…

9月26日 漂流韓国人射殺事件コメント 標記事件に関し、当面注目される、①当該韓国人の漂流経緯(本当に「越北」を目指していたのか)、②射殺の決定は誰によってなされたのか、③統一戦線部の「通知文」送付(特に金正恩の「謝罪」表明)の狙い、④同事件が…

9月25日 評論「指導と総括を強化することは党会議決定貫徹において提起される重要な要求」 韓国人射殺事件をめぐり金正恩が謝罪とのビッグニュースが流れる中、時節と関係のないテーマで恐縮です。それについてのコメントは、もう少し事態の推移を見た上…

9月22日 「1条項1条項実質的に執行するとき 順川地区炭鉱連合企業所党委員会事業において」 標記記事は、「党の決定と指示を一寸の違いもなく無条件に徹底して貫徹しよう」との共通題目の下に掲載された記事の一つであり、生産現場における「党決定」の…

9月22日 論説「党幹部の水準こそ事業における実績である」 標記論説は、党幹部に対して、自らの執務能力、資質の向上に向けた努力を訴えるもの。「作風(執務姿勢)さえ良ければ、群衆と息を合わせることができ、群衆との事業を円満に行えると考えるなら…

9月21日 社説「秋収と脱穀を力強く進め今年の農事を成果的に結束しよう」 標記社説は、「最近時期、続けて直面した自然災害により少なからぬ農作物が被害を受けた条件」において、「決定的に秋収と脱穀に総力を集中」すべきことを訴えるものである。 社説…

9月20日 論説「人民の信頼は幹部の高貴な財富」 標記論説は、「幹部において人民の信頼よりも貴重なものはない」として、その獲得の為に人民に奉仕すべきことを訴えるもので、かねて繰り返されてきた「滅私服務」キャンペーンに属するものである。 その点…

9月18日 崔富日について(訂正・加筆版) 今日は、「労働新聞」には、見るべき記事もないので(災害復旧関係では、先の視察時における金正恩の賛辞を敷衍して軍の貢献を称賛する「政論」と第1首都党員師団における政治教育などをとりあげた一連の記事が…

9月17日 「朝鮮労働党中央委員会部署と勤務員家族が咸鏡南北道被害地域人民を誠心誠意で支援」 標記記事によると、「朝鮮労働党中央委員会部署と勤務員家族が支援する生活用品と食料品、建設資材などを乗せた列車とトラックが咸鏡南道洪原郡と端川市、咸…

9月16日 金正恩の黄海北道金川郡江北里現地指導(補論:ニュース映像を見て) 昨日の本ブログで紹介した標記現地指導に関し、朝鮮中央放送のニュース映像を見たので、些細かつ雑駁なものだが、いくつか気づきの点を述べたい。 第一は、金正恩の歩行速度な…

9月16日 被災地復旧活動続報(剣徳地域に軍部隊到着など) 標記に関する本日の「労働新聞」記事の概要は、次のとおりである。 まず、筆頭には「首都党員師団の闘争ニュース 果敢な連続攻撃戦で日々偉勲を創造」と題する記事が掲載されている。両師団の作…

9月15日 被災地復旧活動続報 別項に記載した金正恩の現地指導を除く被災地復旧に関する報道内容を簡略に紹介したい。 まず、金徳訓総理が「東部地区の被害復旧状況を現地了解」したことが報じられている(日時記載はなし)。「東部地区」とは、どこかと思…

9月15日 金正恩が被害復旧を終えた黄海北道金川郡江北里を現地指導 金正恩の被災地への「現地指導」状況が、銀波郡大青里への現地指導が12日に報じられて以来3日ぶりに報じられた(訪問日の記載はなし)。大青里はいまだ復旧建設の途上であったが、今…

9月14日 被災地復旧活動続報 「労働新聞」は今日も、「党の構想を現実へと花咲かせるための忠誠の突撃戦が力強く繰り広げられる」との共通題目の下で、各地における洪水、台風被害の復旧取組みを伝える記事が掲載されている。 まず、首都党員師団に関して…

9月13日 各地の被害復旧活動を報道 本日も、標記に関し、多くの記事が掲載されている。 まず、「首都党員師団の闘争ニュース 党の信頼、人民の期待を抱いて熾烈な徹夜戦を展開」との共通題目の下で、第1、第2の各首都党員師団の活動が報じられている。 …

9月12日 金正恩が銀波郡を再訪問、建設場を指導。第2首都党員師団が咸鏡北道に到着 金正恩が、8月6,7日に洪水被害を視察した黄海北道銀波郡大青里を再訪問、復旧建設現場を指導したことが伝えられた(訪問日時には言及無し)。同地は、金正恩の被災…

9月11日 咸鏡南道での復旧作業本格化 本日の「労働新聞」は、「熾烈な徹夜戦、果敢な立体戦で被害復旧を力強く推し進める」との共通題目の下、各地での台風被害復旧作業への取組みを紹介している。 このうち、「首都党員師団」の活動に関しては、「別動隊…

9月10日 共和国創建記念日関連動向 9月9日は、朝鮮民主主義人民共和国政府の創建記念日(1948年)である。それに関連して、同日、市民らによる金日成・金正日銅像への献花や党・政府要人らによる大聖山革命烈士陵などへの花輪進呈などの活動があっ…

9月10日 「第1首都党員師団、咸鏡南道被害復旧現地に到着、戦闘に進入」 標記記事は、8日に平壌を出発したことが報じられていた第1、第2首都党員師団のうち、第1首都党員師団が9日、咸鏡南道の被災地に到着したことを伝えるものである。同師団隊員…

9月9日 「首都党員師団」が咸鏡南北道に向け出発 台風被害復旧のため、金正恩の呼びかけを受けて編制された「首都党員師団」が8日、咸鏡南北道の被災地に向け、鉄道、バスなどに分乗、党幹部及び平壌市民の見送りを受けて出発したことが報じられた。そこ…

9月9日 党中央軍事委第7期第6回拡大会議開催 標記会議が9月8日午前、「台風9号により咸鏡南道剣徳地区において多くの被害が発生したことと関連して」開催され、「国家的な被害復旧対策を討議した」ことが報じられた。会議は、金正恩が「指導」したと…

9月8日 金正恩「公開書簡」への反響報道を継続 本日の「労働新聞」も、昨日に続いて、金正恩の「首都党員師団」への参加を呼び掛ける「公開書簡」に対する各界の反響を報じる記事が満載されている。 まず、「敬愛する元帥様に従って空陸の際まで」と題する…

9月7日 金正恩の「首都党員師団」編成の呼びかけに呼応の動き 本日の「労働新聞」には、昨日公開された、咸鏡南北道の台風被災地復旧のための「首都党員師団」への参加を呼び掛ける金正恩の親筆書簡(5日付け)に呼応する動きが直ちにあらわれ、同師団の…

9月7日 政務局拡大会議参加者について 昨日報じられた政務局拡大会議(5日開催)に関し、「我が民族同士」のニュース動画を通じて、出席メンバーを概ね特定できたので、紹介したい。 まず、開催場所については、冒頭に出席者が列車に乗り込む映像があるこ…

9月6日 金正恩が台風被災の咸鏡南道訪問、現地で政務局会議開催。「首都党員師団」の編成・派遣を決定 本日の「労働新聞」で報じられた標記に関する一連の動向を時系列に整理すると、次のとおりとなる。 3日:台風9号により咸鏡南道、同北道で被害発生(…