rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

9月7日 政務局拡大会議参加者について

 

 昨日報じられた政務局拡大会議(5日開催)に関し、「我が民族同士」のニュース動画を通じて、出席メンバーを概ね特定できたので、紹介したい。

 まず、開催場所については、冒頭に出席者が列車に乗り込む映像があることから、昨日のブログで推測したとおり列車内であることが確認できた。

 会議参加者は、金正恩の前に置かれた長テーブルに、同人の右側(向かって左側)に、朴奉柱(経済担当)、李日愌(宣伝扇動部長)、崔輝(勤労団体部長)、金衝俊(国際部長)の4人、同左側に、李炳哲(軍需工業部長)、朴正天(人民軍総参謀長)、金才竜(組織行政部長?)、朴太徳(農業部長?)、金英哲(対南担当)の5人が着席している。

 また、そのテーブルの先の応接セットのような位置に、金正恩から見て右側に白服の男性(Aとする)、金勇帥党財政経理部長、同じく左側に趙勇元組織指導部第一副部長、軍服男性(Bとする)の4人が着席している。同会議への出席者は、あわせて10人ということになる。

 A、Bについては、私の乏しい知識では人物特定できないのだが、その着席位置からして、相当の地位の人物と考えられる。Aの白服は、趙第一副部長が着ているのと同じものなので党中央幹部であろう。推測を逞しくすると、同会議で咸鏡南道の党委員長に任命された組織指導部副部長かもしれない。Bは、おそらく副総参謀長クラスの人物であろう。

 また、会議終了後の金正恩の被災現場視察への同行が確認できるのは、太字の人物である。なお、視察時の映像には一瞬だが、一行からやや離れた位置を歩く女性の姿が写っている。金正恩に同行の多い玄松月宣伝扇動部副部長である可能性も考えられる。