rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月31日 「平壌総合病院医療奉仕の知能化、情報化のための準備作業、本格的に推進」 標記記事によると、「平壌総合病院建設連合常務技術・運営準備分科の知能化、情報化推進組に網羅された幹部と科学者、技術者、医療従事者らは、人民に実際に最高級の先…

7月31日 社説「最大非常体系の要求に合わせ思考と行動の一致性をより徹底して保障しよう」 標記社説は、昨日紹介した論説と同様、コロナ対策の徹底を求めたもの。まず、「皆が党と危機意識を共にし、歩調を揃えなければならない」とした上で、「各級非常…

7月30日 論説「党中央委員会政治局非常拡大会議決定の貫徹において無限の責任性と忠実性、献身性を発揮しなければならない」 標記論説は、27日付け掲載の社説と同様、防疫活動の徹底を改めて訴えるものである。政治局会議の趣旨について、「最近、我が…

7月29日 金与正の党内序列(補論) 昨日の本ブログで、27日開催の「第6回全国老兵大会」における出席者報道などから、金与正の現在の党内序列を概ね18位と推測した。 しかし、本日、聯合通信が掲載した同大会主席壇に着席した金与正の拡大写真からは…

7月28日 「老兵大会」出席幹部報道から見た金与正の公式序列(加筆版) 標記大会の出席者報道を通じて、久々に多数の幹部の名前が列挙されたので、同報道を主な基準に幹部の序列及び主な役職を整理してみた(氏名漢字は音訳を含む。カッコ内の役職は推定…

7月28日 第6回全国老兵大会開催、金正恩が演説 標記大会が「祖国解放戦争戦勝記念日」である27日、予定どおり開催されたことが報じられた。大会には、金正恩ほか党・政府・軍幹部のほか、参戦経験のある引退幹部も姿を現した。大会では、金正恩の演説…

7月27日 社説「党中央の指示と布置(?)を正確に執行し醸成された防疫危機を打開しよう」 標記社説は、「党中央委員会政治局非常拡大会議の決定を徹底して貫徹しよう!」との共通題目の下、同会議で決定されたコロナ対策強化の取組みを伝える数件の記事…

7月27日 金正恩の「祖国解放戦争勝利67周年」関連動向を報道 標記に関し、二つの記事が掲載されている。「祖国解放戦争参戦烈士廟」への参拝・献花と軍高官への記念拳銃の授与式挙行である。いずれも26日とされる。 前者に関して、同行者として名前が…

7月26日 論説「我が世代が従い学ぶべき戦勝世代の高潔な精神世界」 標記論説は、7月27日の「祖国解放戦争戦勝記念日」(停戦協定締結日)に際して、「第6回全国老兵大会」が開催されるのに合わせて掲載されたものと考えられる。 論説は、「戦勝世代」…

7月26日 党政治局非常拡大会議を緊急招集(加筆版) 標記記事は、「悪性ウイルスに感染しているおそれのある越南逃走者(脱北者)が3年ぶりに分界線を越えて去る7月19日、帰郷するという非常事件が発生」したことを受けて、25日、政治局非常拡大会議…

7月25日 「金正恩影武者」説の信ぴょう性 昨日から今日にかけてたまたま見たのだが、脱北者の金興光(音訳)という人が主宰するユーチューブ番組で、「DUAL金正恩」と題する4回連続の特集(あわせて1時間程度)を見た。私の韓国語の理解力が限定的なので…

7月24日 社説「人民生活に責任を負う戸主としての役割をまっとうしよう」 標記社説は、「現時期、我が幹部の前に提起された最も重要な任務は、人民の生活を安定向上させるための事業に、より大きな力を注ぐことである」とした上で、そのための重要課題な…

7月23日 金正恩が建設中の光川ニワトリ工場を現地指導 標記記事によると、同行者は、人民軍の朴正川総参謀長、金秀吉総政治局長と「中央委員会幹部」の趙勇元、金与正、玄松月、馬園春である(指導日は言及無し)。 同工場の建設について、「全国のニワト…

7月22日 論説「革命陣地、階級陣地をしっかりと固めるための必須的要求」 標記論説は、「一時も遅らせることができず、一瞬間も疎かにできないのが反帝階級教養である」との副題の下、掲載されたもので、まさに、その理由を解説したものといえる。 まず、…

7月22日 論説「党政策の精髄を正確に把握することが基本である」 標記論説は、冒頭、「党政策の精髄」について「党政策に込められた党の意図、要求を意味する」と説明(ここで「党」は、金正恩を指すと考えられる)した上で、「党政策の精髄を正確に把握…

7月21日 党中央軍事委員会会議開催状況 標記について、第7期になって以降の概況を整理してみた(別稿に掲載)。元の表は、エクセルで作成したのだが、こちらにうまく複写できず、誠に見にくい形になってしまったが、参考にしていただければ幸いです。 同…

開催日 報道日 会議名称 会場 主な議題・決定事項等 2018.5.18 第7期第1回拡大会議 主席壇:金正恩 対面:10人×8列 1:①革命武力に対する党の唯一的領軍体系をより徹底して立て、革命的軍風を確立する問題、②党が明らかにした訓練革命方針、思想革命方針…

7月20日 金正恩が平壌総合病院建設場を現地指導 標記記事は、指導の日付は示していない。同行者の言及はなく、現地で、朴奉柱、朴泰成党副委員長及び金才竜総理と平壌総合病院建設連合常務の幹部が出迎えたとされる。「連合常務」とは、関係機関からの派…

7月19日 党中央軍事委員会の第7期第5回拡大会議及び非公開会議を開催 標記の会議が7月18日に金正恩の指導の下で開催されたことが報じられた。 まず、各会議の開催状況は、報道写真等も含めて整理すると次のとおりである。 第7期第5回拡大会議は、主席…

7月18日 政論「時代の先頭において進んでいく江原道」 標記政論は、江原道における各種経済建設への取り組み事例を紹介したもの。その狙いは、いうまでもなく「どこでも誰でもが江原道精神の創造者のように烈火のごとき忠誠の心を抱いて、党の構想と志を…

7月18日 論説「徳と情で和睦する我が社会の真の姿」 標記論説は、北朝鮮社会が「徳と情で和睦している」との前提にたって、その「真の姿」を次の二つの面から描写している。 第一は、「すべての人民が領導者の愛と信頼に忠誠で報答することを革命的義理と…

7月16日 「熱い恩情あふれ出る家」 標記記事は、平壌市内「統一通りの一画に位置する平壌甘肉家」の訪問記である。「甘肉」とは犬肉のことであり、要するに犬肉料理屋の紹介記事である。同店に対して、金日成以来の「恩情」が注がれ、また、店舗従業員ら…

7月16日 社説「幹部は、党の構想に沿って理想と抱負を立てよう」 標記社説は、「党の構想に沿って理想と抱負を立てる」ということについて、「(幹部が)党が望むものが何かをしっかり知って、その貫徹のため自らのすべてをみな捧げていくということを意…

7月15日 評論「思想、技術、文化の3大革命は社会主義建設の戦略的路線」(7月18日訂正) 標記評論は、北朝鮮の基本路線である「3大革命」についての考え方を示したもの。新味のある内容ではないが、確認のために要点だけ紹介しておきたい。 まず、「…

7月15日 「数字重視の企業戦略で発展の近道を探した単位 平川部材工場を訪ねて」 標記記事は、見てのとおり「数字重視」で成果を上げた工場の訪問記事である。「自分の地に足を着けて、自力更生で栄える道を開いていこう」との副題が付されている。 記事…

7月14日 評論「品質認証体系を拡大導入する上で提起される重要な要求」 本日の「労働新聞」には、標記評論をはじめとして、生産における「質」の向上のための取り組みを紹介する記事が数件掲載されているので、それらを紹介したい。 このうち、標記評論は…

7月13日 「クァイル郡で初物モモ収穫、首都市民に供給」 標記は、「クァイル郡で収穫した初物モモを乗せたクァイル(果物の意味)輸送隊が12日、平壌に到着した」ことを伝える朝鮮中央通信の記事を掲載したものである。なお、クァイル郡は、その名の示…

7月12日 論説「党政策の生活力が人民生活に表れるようにしなければならない」 標記論説は、まず「今日、我が党は、党事業の主たる力を人民生活向上にめぐらして」いることを前提に、その成果(=生活力)が人民生活の向上という形で具現化されることを求…

7月11日 論説「朝中親善関係は絶え間なく強化発展するであろう」 標記論説は、「中朝友好援助相互条約」締結59周年に際してのものであり、「朝中親善は、共同の偉業のための聖なる闘争の中で結ばれた伝統的な親善関係である」とし、金日成、金正日時代…

7月11日 論説「党会議決定を最後まで徹底して貫徹しなければならない」 標記論説は、先の政治局第7期第14回会議を前提にしたものではあるが、特定の会議ないし課題に限らず、党の会議決定一般について、その貫徹の必要性を主張するものである。 論説は、…