rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

7月31日 「平壌総合病院医療奉仕の知能化、情報化のための準備作業、本格的に推進」

 

 標記記事によると、「平壌総合病院建設連合常務技術・運営準備分科の知能化、情報化推進組に網羅された幹部と科学者、技術者、医療従事者らは、人民に実際に最高級の先進的な医療奉仕(サービス)を行うことができるよう高い水準の医療奉仕体系を構築」することを目指した取り組みを続けており、「現在、知能医療奉仕体系開発のための事業は、前例のない高揚した雰囲気の中で活気を帯びて展開されている」という。

 また、これら作業には、関係機関の協力もある模様で、それを「該当部門と諸大学、科学研究機関、医療機関の幹部が力強い組織政治事業で積極的に鼓舞している」としている。

 同記事は、7月20日に金正恩の同病院の建設状況視察が報じられた後、はじめて掲載された同病院建設関連の記事と考えられる。この記事を見る限りでは、金正恩の同病院「建設常務」に対する厳しい批判(党による調査実施、責任者の全員交代)があった後も、病院建設に向けた作業は、休みなく続けられていることがうかがえる。同病院を来たる10月10日の「党創建75周年記念日」の最大の「目玉」の一つとする方針に変化はないのであろう。

 ちなみに、もう一つの目玉は、三池渕市整備の第3期工事であろう。金正恩が過日視察した光川ニワトリ工場の建設も、同記念日を完工期日としているとみられるが、規模としては、それらに比較するとややランクが下がるのではないだろうか。それにしても、元山カルマ海岸観光地区の一大リゾート建設はどうなってしまったのだろうか。建物は相当できているように見えるのだが。