rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2025年12月16日 江東郡地方工業工場、総合奉仕所の竣工式開催を報道

 

 本日の「労働新聞」は、「地方発展20×10政策」に基づく標記施設の竣工式が12月15日、金正恩出席の下、開催されたことを報じる記事を掲載した。その骨子は、次のとおりである。

・ 参加者:「党と政府、武力機関の指導幹部と平壌市内の党中央指導機関のメンバー、各道党委員会の責任秘書、平壌市と江東郡の党および政権機関の活動家、勤労者、建設部隊の将兵」(記事中には言及ないが、添付写真には金正恩につき従う「娘」及び夫人・李雪柱の姿を多数掲載)

・ 「竣工辞」(李日換秘書):「(今日竣工の施設は)自ら着工式に出席し、建設のくわ入れを行ったその日から数回にわたって訪れ、手取り足取り導いた金正恩総書記の精力的な指導がもたらした貴重な財産である」、「軍人建設者と・・関連部門の幹部、勤労者にも温かい感謝と激励のあいさつ」

・ 金正恩の主要動向:テープカット、施設各所を視察

・ 金正恩の注目発言:①「地方工業革命の真価は、物質的富を創造する上でだけではなく、幹部と勤労者の思想意識を新時代にふさわしく改変する上でも検証されなければならない」、②「我が党は・・革新と創造の幅と深度においてあらゆる前例や限界を超越する力動の時代を継続的な上昇・拡大へと牽引する」

「総合奉仕所」は、添付写真によると、図書館、電子閲覧室、浴場(プール?)、理髪店に加えて各種商店などを併設した複合的な文化・商業施設と見られる。

 「地方発展20×10政策」に基づく施設の竣工は、13日の亀城市病院に続くものであるが、13日に続き、今次竣工式に金正恩が出席したのは、これら施設とりわけ病院や「総合奉仕所」など地方工業工場との並行建設を主導したいわゆる「3大建設対象」に対する思い入れを示すものであろう。

 そうした施設の建設は、前掲金正恩発言①のとおり「幹部と勤労者の思想意識を新時代にふさわしく改変する」ことを目指したものと考えられる。また、発言②からは、その竣工を目にした金正恩の高揚ぶりがうかがえる。

 なお、本日の「労働新聞」は、上記記事とは別に、平安北道大関郡、咸鏡北道富嶺郡、平安北道新陽郡、慈江道狼林郡(地名は音訳)において、それぞれ「地方発展20×10政策」に基づく地方工業工場の竣工式がいずれも15日、当該道人民委員長及び中央幹部(順に趙春龍秘書、朱昌日宣伝扇動部長、趙勇元秘書、朴正天秘書)ら出席の下、開催されたことを報じる記事も掲載している。なお、出席中央幹部のうち趙勇元秘書は、前掲江東郡の竣工式の添付写真にも姿があるので、同日、二つの竣工式を掛け持ちしたのであろう。