rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-01-01から1年間の記事一覧

12月31日 「朝鮮労働党第8回大会のための準備事業積極推進」 年末直前になって、昨日の党政治局会議開催報道に続き、党大会開催に向けた動きが次々に報じられはじめた。 本日の「労働新聞」掲載の標記記事によると、党の各級組織代表会が12月中に行わ…

12月30日 党中央委第7期第22回政治局会議開催、党大会「1月初旬」開催など決定 標記会議が12月29日に開催されたことが本日報じられた。 同会議報道でまず注目されるのは、会議の運営に関して、「金正恩同志の指導の下、金才竜党中央委員会副委員…

12月26日 「80日戦闘」成果補足 昨日の本ブログ記事を若干補足したい。本日の「労働新聞」に「皆が忠誠の労力的贈り物を抱いて党第8回大会を堂々と迎えよう」との共通題目の下、「80日戦闘目標を遂行した単位が増加」と題して掲載された記事が、電…

12月25日 「80日戦闘」成果続報 昨日の本ブログで台風被害を受けた端川地区の成果報道を紹介したが、今日の「労働新聞」は、まさに、その最大の被災地と目される剣徳地区における成果を報じている。 すなわち「党第8回大会を高い政治的熱意と輝かしい…

12月24日 「計画より多い電力を生産 電力工業省において」 「労働新聞」は、このところ毎日のように各部門・単位における「80日戦闘」への積極的な取り組み状況及びその成果を紹介・宣伝しているが、これまでのところ、同戦闘の目標達成が伝えられたの…

12月20日 随筆「党員協議会について」(12月21日記) 標記随筆は、「人民大衆第一主義を党事業実践に徹底して具現していこう」との共通題目の下に掲載された記事の一つで、困難な条件の中でも成果を上げている南陽炭鉱の例をあげて、「党員協議会」…

12月20日 「金徳訓内閣総理が金剛山観光地区の開発事業を現地了解」 本日の「労働新聞」に掲載の標記記事によると、金総理が高城港観光地区、海金剛海岸公園地区、体育文化地区などを視察し、同地区を「人民の文化情緒的要求を最高の水準で充足させると…

12月19日 社説「党の科学的農事方針を徹底して貫徹しよう」 標記社説は、「農業生産を増やし人民達の食卓から社会主義万歳の声が高く立ち上るようにしようというのが我が党の確固たる決心である」として、食糧増産の意義を強調した上で、そのための必須…

12月18日 北朝鮮の今年度の食糧生産量について 本日の韓国聯合通信の報道によると、韓国農村振興庁は、18日、「2020年度北韓の食糧作物生産量推定」を発表したとのことで、それによると、今年度の北朝鮮の食糧作物収穫量は、440万トンであり、…

12月18日 評論「最も重要で優先的な事業」 標記評論は、昨日に続く金正日の追慕関連記事の一つとして、「偉大な将軍様の不滅の革命業績を限りなく輝かしていこう」との共通題目の下、掲載されたものである。 まず、「(金正日)将軍様の偉勲を貫徹する上…

12月17日 金正恩「命日」関連動向 今日は、金正日の死去9周年ということで、「労働新聞」は、関連報道ないし追慕記事などを満載している。 まず、金正恩が「党と政府の幹部達と武力機関の責任幹部達」を帯同して錦繍山太陽宮殿を参拝したことが報じられ…

12月10日 評論「党員達よ、栄光の大会に向けた総進軍で自らの任務を尽くそう!」 標記評論は、党員に対して「党性」の涵養・鍛錬の重要性を訴えたもので、本日「労働新聞」の冒頭に掲載されている。歴史的エピソードなども交えた、かなりの長文であるが…

2020年12月9日 金与正、韓国外相・康京和の発言を非難の談話発表 朝鮮中央通信は、9日、「金与正朝鮮労働党中央委員会第一副部長」の名義で、康京和韓国外相の北朝鮮のコロナ対応等に関する発言をとらえて、「妄言」「凍り付いた南北関係にさらに寒…

12月9日 評論「新たな主体100年代我が党の強化発展において重要な契機となった党会議」 標記評論は、主体100年代すなわち主体101年にあたる2012年以降に開催された「党の強化発展に貢献した数多くの党会議」として、次の8つの会議を取り上…

12月8日 平安北道の成果を称賛 本日の「労働新聞」は、「試練と難関を突破して自力で復興の土台を固めていく 党政策を生命線とみなして、一つ一つ粘り強く貫徹している平安北道を見回って」との共通題目の下、同道における経済建設の成果を称賛、紹介する…

12月7日 「温室野菜生産成果継続拡大」 標記記事は、「80日戦闘が開始され現在まで農業省的な温室野菜生産目標が超過遂行された」とした上で、各地の温室野菜生産への取り組み状況を紹介している。 また、同日掲載の「改築現代化された平北豚工場竣工」…

12月5日 論説「人民の要求を絶対的な基準として」(12月6日記) 標記論説は、「親人民的、親現実的な党事業で大衆の革命的熱意を高潮させよう」との共通題目の下、具体的活動事例を紹介する記事などと共に掲載されたものである。 まず、「親人民的、親…

12月5日 最高人民会議常任委員会第14期第12回全員会議開催 標記会議が4日、開催されたことが報じられた。主な決定事項は、最高人民会議第4回会議を来年1月下旬に開催すること及び各種法律の制定であった。 最高人民会議は通例、4月ころに開催され…

12月4日 論説「白頭山精神を具現することは名作創作の重要な要求」 標記論説は、文学芸術部門関係者に対し、「白頭山」を主題とした作品の積極的制作を訴えるもの。 すなわち、「我が革命の歴史的経験から見ても、時代的環境から見ても、白頭山精神を思想…

12月2日 「宇宙科学技術討論会―2020 開催」(12月3日記) 標記は、2日の「労働新聞」に掲載された朝鮮中央通信の記事で、朝鮮科学技術総連盟中央委員会の主催で標記討論会が開催されたことを報じている(開催期日・場所への言及なし)。 記事によ…

12月3日 論説「今日の総進軍は全人民的な愛国闘争」 標記論説は、愛国心ないし公共心という観点から「80日戦闘」への献身を呼びかけるものである。 「国が平安であってこそ家庭も平安たり得るということは一つの常識である」として、「家庭の安寧と子供…

12月2日 「全人民的攻撃戦で継続革新、継続前進 人民経済諸部門、単位で11月戦闘目標完遂」 標記記事は、経済各部門の11月における「80日戦闘」の取組み結果について、それぞれ次のように報じている。 ・金属工業部門:「鉄鋼材生産を力強く推進し…

12月1日 社説「党組織は、強力な思想攻勢で今日の総進軍を力強く推動しよう」 標記社説は、昨日の本ブログで予測したとおり29日の政治局拡大会議決定を受け、「80日戦闘」加速化のための「思想攻勢」強化を訴えるもので、「党中央委員会第7期第21…

11月30日 党中央委第7期第21回政治局拡大会議を開催 標記会議が29日に開催されたことが報じられた。金正恩については、会議に「参加」し、「政治局の委任により会議を司会」したと前回会議と同じ表現が用いられた。 報じられた議題は3件である。 …

11月28日 社説「全党、全民が苦楽を共にして力強く前進しよう」 標記社説は、自画自賛に満ちたものであるが、逆にそれだけに北朝鮮指導部の基本的な現状認識及び当面の方針などを端的に示していると思われるので、その骨子を紹介したい。 まず、現状認識…

11月27日 剣徳地区の住宅復旧完了を報道 本日付け「労働新聞」は、1面トップに「鉱山都市の輝かしい明日を描く剣徳地区の転変、生活の新たな土台に溢れる人民の喜び」と題する記事を多数の写真と共に掲載し、去る9月に襲来した台風9号により甚大な被…

11月25日 論説「質向上は重要な政治的事業」(11月26日記) 標記論説は、「80日戦闘目標を成果裡に占領するにおいて一貫して堅持すべき原則的問題の一つは生産物と建設物の質を徹底して保障し、絶え間なく高めていくことである」とした上で、その…

11月25日 「科学的打算」と「思想攻勢」(加筆版) 本日の「労働新聞」は、「党の思想貫徹戦、党政策擁衛戦の火の手高く80日戦闘の1日1日を忠誠と偉勲で輝かせよう」との共通題目の下、成果獲得の要諦として、それぞれ「科学的打算」と「思想攻勢」…

11月23日 社説「来年の営農準備をくまなく整えよう」 「80日戦闘」における重要目標の一つは、農業部門で穀物取入れと脱穀をすべて終え、来年の営農準備をしっかりと行うことである。そのうち前者は、前掲ブログで記載した通り、前半の40日間で「全…

11月23日 「80日戦闘」前半の成果 「80日戦闘」の実施期間については、公式報道では管見の限り明示されていないが、10月10日の党創建記念日が土曜日であったので、その週明け月曜日の10月12日から開始されたとすると、12月30日が80日…