rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

12月26日 「80日戦闘」成果補足

 

 昨日の本ブログ記事を若干補足したい。本日の「労働新聞」に「皆が忠誠の労力的贈り物を抱いて党第8回大会を堂々と迎えよう」との共通題目の下、「80日戦闘目標を遂行した単位が増加」と題して掲載された記事が、電力工業部門において、「諸火力圧電所と水力発電所・・が(80日戦闘の)戦闘目標を続けて完遂した」として、多数の発電所の奮闘ぶりを紹介している。また、同記事は、順川セメント連合企業所についても、「戦闘期間に遂行すべきセメント生産計画を完遂した」と報じている。

 電力部門が順調とみられることは、24日付けの本ブログでも紹介したところであるが、本日の記事は、その延長線上で、多くの発電所が数日を残して電力生産目標を達成したことを示したものである。

 また、セメント生産に関しては、12月2日付け社説において、祥原セメント連合企業所が「国家経済発展5カ年戦略」の目標を達成したとしており(同日付け本ブログ参照)、今日の記事と合わせ、主力企業所が好調なことから、全般的にも順調なことがうかがわれる。

 結局のところ、電力発電が順調ということは、同時にそれを消費している各産業部門がそれなりに稼働していることを示すものであるし(電力は貯めておくわけにはいかないから)、セメントは、急務となっている各種災害復旧工事ないし治山治水工事を推進する上で最も重要な物資であろうから、同記事は、「80日戦闘」全般にかかわる明るいニュースといえるのではないだろうか。「80日戦闘」結果について、「概ね善戦」という評価(24日付け本ブログ参照)を維持したい。