rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月10日 金与正談話補論 金与正談話について、いくつか補足しておきたい。 まず、ハノイ会談以降の推移についての主張に注目したい。ハノイでの交渉について、「制裁解除」を交換条件とすることによって「我々の核中枢(寧辺の意味であろう)を優先的に麻…

7月10日 金与正が対米関連で談話発表 朝鮮中央通信が標記談話(10日付け)を報じた。本日付け「労働新聞」には掲載されていない。明日以降掲載されるかは微妙なところ。国内宣伝用の内容とは考えにくいので、おそらく掲載されないと思うが、仮に掲載さ…

7月8日 金正恩が錦繍山太陽宮殿を訪問 標記動向は、金日成の逝去26周年に際してのもの。同行者についての報道は、崔龍海、朴奉柱、金才竜までが個人名をあげ、以下は「国務委員会委員達、党中央委員会政治局委員達、候補委員達、党中央軍事委員会委員達…

7月7日 権正根外務省米国担当局長談話発表 朝鮮中央通信が7日、同日付の標記談話を報じた(「労働新聞」には掲載なく、おそらく明日以降も掲載されないであろう)。 同談話は、米国向けというよりも、米朝首脳会談を「仲介」することに固執している韓国の…

7月6日 論説「人民のため滅私服務するのは我が党の存在方式」 標記論説は、党を樹木、人民大衆を大地にたとえて、「滅私服務」の重要性を訴えるもの。すなわち、「強い根、強固な大衆的地盤を持った党だけが無限の活力と旺盛な熱情にあふれて領導的政治組…

7月4日 崔善姫外務部第一次官談話発表(7月5日記。6日加筆) 朝鮮中央通信は、4日、標記談話(同日付け)の発表を伝えた。ただし、「労働新聞」は、5日付けでもこれを伝えていない。 同談話は、「『朝米首脳会談』という言葉が、数日前から話題に上が…

7月4日 社説「最強の国家防衛力を固めたその精神で我々式社会主義の前進発展を加速化しよう」 標記社説は、3年前の2017年7月4日に大陸間弾道ミサイルの試射を実施したことにちなんだものである。 社説は、「すべての人民が大陸間弾道ロケット保有を…

7月3日 党中央委政治局第7期第14回拡大会議開催 標記会議が7月2日に開催されたことが報じられた。 同会議は、政治局メンバーに加え、党中央委幹部、内閣・省・中央機関メンバー、道党委員長、道人民委員長、武力機関指揮メンバー、中央非常防疫指揮部メ…

7月2日 論説「中国に対する圧迫攻勢は失敗を免れないであろう」 このところ、北朝鮮は、香港問題などをめぐり中国支持の姿勢を明確化しているといわれるが、標記論説は、最近の米中関係に対する北朝鮮の基本的な認識を示したものといえる。 まず現状につい…

7月2日 論説「現時期、党が重視する責任ある事業」 標記論説は、「党中央委員会第7期第13回政治局会議の決定貫徹のための事業で沸き立つ 平壌市において」との共通題目の下、いくつかの関連記事などとともに掲載されたものである。 これらが6月27日の本…

7月2日 論説「党に対する忠実性は託された革命任務を責任をもって遂行することにある」 標記論説の趣旨は、タイトルに尽くされており、繰り返し主張されているところでもあるので、さわりだけ紹介したい。 評論は、まず、「党の大きな恩情を心臓で切実に感…

7月1日 金才竜総理が平壌市内所建設場を現地了解 標記記事は、金総理が平壌市内の楽浪区域登山洞地区の建設現場(おそらく住宅建設であろう)と龍城区域龍文小学校の新校舎建設場(地名等は音訳含む)を視察したことを報じたものである。重点は、前者のよ…