6月24日 中央軍事委員会第7期第5回会議予備会議開催
6月24日、標記会議が金正恩の「司会」により開催され、5回会議に上程する議題等、とりわけ「国の戦争抑止力を一層強化するための国家的対策(複数)」などを研究したという。
あわせて、同会議では、「醸成された最近情勢を評価し、総参謀部が提議した「対南軍事行動計画(複数)を保留した」という。
前者については、同会議に李炳哲副委員長が出席していることなども含め、対米文脈における核・ミサイル戦略の強化に関する内容であると考えられる。いよいよ、それに向けた動きを顕在化することの予告とも解せる。今後開催されるであろう第5回会議での決定内容が極めて注目される。
後者については、これまで一方的に盛り上げてきた対韓強硬策をいったん停止するということであろうが、今後、韓国側の対応によっては、矛を収めるつもりなのか、余談を許さないものがある。
仮に、ビラ散布も中止となれば、これまで盛り上げてきた国内の対南「報復」「復讐」の熱気をどう処理するのか、経済建設の熱意へと昇華できれば理想的だろうが、それほどうまくいくのか。ちなみに、本日の紙面には、昨日までとはうってかわって、その種のことに関する「反響」記事や対韓非難の論評などは影を潜めている。見事な豹変ぶりというべきか。
いずれにせよ、「対敵ビラ配布」は既定路線と思い込んでいた己の分析の未熟さを恥じています。