rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2024年9月14日、金正恩のショイグ・ロシア連邦安全理事会書記長接見を報道(加筆版:下線部分)

 

 本日の「労働新聞」は、金正恩が、9月13日、訪朝したショイグ・ロシア連邦安全理事会書記長(肩書は北朝鮮報道による)と接見、談話したことを報じる記事を掲載した。その骨子は、次のとおりである。

  • 談話状況:「朝ロ両国間の戦略対話を引き続き深化させ、相互安全利益を守護するための協同を強化していく問題と、地域及び国際情勢に対する幅広い意見交換が行われ、上程された問題に関し満足した見解一致を見た」
  • 金正恩発言:「包括的な戦略的同伴者関係に関する条約の精神に即してロシア連邦との協力と協調をさらに拡大していくであろうと確言」
  • 2回目接見:「(金正恩はショイグ書記長を)同日夕、・・再び接見し、建設的な対話を継続した」
    • 記事中に接見場所の記述はないが、1回目は、添付写真から党本部庁舎の1室と見られると思ったが、聯合通信によると、先にプーチン訪朝時にも宿所として利用した錦繡山迎賓館と見られる由である(2回目の接見場所は、該当写真なく不詳)。また、添付写真中には、金正恩が専用車両の運転席に、ショイグ書記長が助手席に乗った姿や空港でショイグ書記長を見送る金正恩の姿などがあり、両人が同車両に同乗して空港に移動し、そこで2回目接見(談話)を行った可能性もあろう。

 今次接見は、事前にショイグの平壌到着報道もない中、突然に報じられたものである。おそらく、ショイグが専用機で飛来し直ちに金正恩と接見、当日、帰国したものと考えられる。

 そうした日程からは、何か緊要な要件のあったことがうかがわれるが、談話内容に関する報道中には、それを直接示唆するような表現は認められない。ただ、最近の情勢を踏まえて敢えて推測を逞しくするならば、米欧によるウクライナへの支援武器のロシア領内攻撃への使用許可に備えて、露朝共同による何らかの対抗措置を討議・調整した可能性を指摘することができよう。

 ただ、そうした見方は考え過ぎで、単に、昨年9月の金正恩の訪ロに際してのプーチンとの首脳会談1周年に合わせた儀礼的訪問であったのかもしれない。