2026年1月30日(2) 殷栗郡地方発展政策対象建設の着工式(金正恩出席・演説)を報道
本日の「労働新聞」は、黄海南道殷栗郡において、本年初めてとなる「地方発展政策対象」(地方工業工場、保健医療施設、総合奉仕所)の建設着工式が1月29日挙行され、金正恩が出席・演説したことを報じる記事及び当該演説文を掲載した。その骨子は、次のとおりである。
ア 着工式概況
・ 出席者:党と政府、武力機関の指導幹部と朝鮮人民軍各大連合部隊長、各級第124連隊の指揮官・模範的な兵士、黄海南道と殷栗郡の幹部・勤労者
・ 進行状況:①金正恩演説、②各級第124連隊将兵の誓書読み上げ、③初シャベル入れ(金正恩、指導幹部)、④金正恩発破ボタン、⑤金正恩が各級第124連隊の指揮官・模範的な軍人と記念写真撮影
イ 金正恩演説骨子
・ 「今年は、この殷栗郡をはじめ国の20の地域に地方工業工場と共に保健医療施設、総合奉仕所が立ち上がる」
・ 「今日の着工式には殷栗郡の地方発展政策対象の建設に動員された連隊の将兵と共に、大連合部隊や連合部隊の軍・政責任幹部、そして各級第124連隊の総括会議に参加した指揮官や軍人建設者も参加・・国家と人民のために良心と献身の足跡を印してきたその労苦に心から感謝」
・ 「地方発展政策実行の先頭に人民軍を押し立てた重要な目的は、軍人たちを、政治的・思想的に鍛えられ・・た本物の革命家に育て上げることにある・・軍人建設者の精神的成長に特に力を入れ(よ)」
同着工式の参加者及び金正恩の演説内容などからは、地方発展政策に動員された124連隊隊員の士気高揚に強い関心が払われていることがうかがわれる。
とりわけ注目されるのは、演説を通じて初めて明らかにされた「各級第124連隊の総括会議」の開催である。編成以来2年を経て、相当疲労や不満、あるいは諸々の問題点などが蓄積していたとも考えられる。同会議において、それらを総括した上で、関係者を今次竣工式に参加させ、金正恩から直々に慰労・激励し、単なる労働力として利用しているのではないことを強調することによって(更には記念写真まで撮って)、改めて士気の高揚を図ろうとしたのではないだろうか。
なお、当初、地方工業工場と同時に建設するとしていた「3大必須建設対象」のうち、糧穀加工施設については、記事中に何らの言及もない。少なくとも、今年の20の郡・市における建設計画には含まれていない模様である。それとは別枠で整備を進めるということであろうか。