2024年7月19日 韓国に向け「汚物風船」を散布(加筆版)
韓国聯合通信の報道によると、韓国軍は、北朝鮮が昨18日午後5時ころから本日(19日)午前4~5時にかけて、「汚物風船」200余個(内容物の大半は紙屑)を浮揚させ、そのうち約40個が韓国側に落下したと発表した由である。また、韓国軍は、これへの対抗措置として、風船浮揚地域に限定する形で、去る6月9日以来となる軍事分界線付近での対北拡声器放送を約10時間実施したとされる。
先の金予正談話(7月16日)では、韓国側からの宣伝ビラ散布が続く場合には、「対応方式の変化」による「凄惨であっけに取られる代償」を支払うことになると「警告」していたが、昨日・今日のところは、従前と同じレベルの対応にとどまっている。「警告」は、当該時点までの散布は既成事実として、それよりも更に続けば、という趣旨であったのであろうか。いずれにせよ、韓国軍が、それに対して、地域・時間ともに限定的ながらも拡声器放送を実施したので、それに対して更なる対抗措置を取るのか否かが注目される。
以下部分午後11時加筆
韓国報道によると韓国軍は、今日から毎日、西部・中部・東部前線を巡回する形での拡声器放送を実施することとし、「汚物風船」の追加散布があった場合には、放送個所の増加などを検討する由である。北朝鮮がこれまで主に反発の対象としていたのは、脱北者団体による宣伝ビラ散布(を政府が黙認していること)であったが、それと軍による拡声器放送では、まったく性格が異なる。北朝鮮の対応がますます注目される。