2024年12月31日 金正恩の葛麻海岸観光地区視察を報道
本日の「労働新聞」は、金正恩が12月29日、「葛麻海岸観光地区の完工した主要奉仕(サービス)網」を視察したことを報じる記事を多数の同地区施設内外の写真などと共に掲載した。その骨子は、次のとおりである。
- 当該地区の状況:「葛麻半島の名砂十里には多くのホテルと旅館、海水浴サービス施設と多様なスポーツ・娯楽サービス施設、商業および給養サービス施設をはじめとする各種のサービス網が建てられて美しい景観を成している」、「2025年6月から運営されることになる」
- 金正恩の評価:「ここにある主要サービス拠点は国家の重要な対外活動と政治・文化行事も重みのあるものに主催できるほど高い水準で築かれたと大きな満足の意」
- 金正恩の指示事項:「サービスの能力と水準こそ観光地の価値であり、その将来性が左右される重要な要素」として「世界的水準のサービス専門家を育成する問題などサービス拠点の正常管理と運営における貴重な教示」(を与えた)
- 金正恩の観光振興に関する言動:「観光業を発展させれば、社会主義文化建設の新たな領域を開拓するとともに、地方の振興と国の経済成長を促すもう一つの原動力を持つことになる」として、「金剛山観光地区と葛麻海岸観光地区を連結する観光文化地区を立派に築き、三池淵地区の山岳観光をはじめ他の地域の観光資源も積極的に開発」などの方針提示
- 同行者:記事中には言及ないが、添付写真には、金正恩と並んで歩く「娘」の姿。また、金徳訓、朴泰成の新旧総理が並んで金正恩の指示を仰ぐ姿などが示されており、中央委員会全員会議の際の写真に続けて、両人の継承・連携をうかがわそうとの演出が感じられる。このほか、建設工事視察では「常連」の金化成や趙勇元をはじめとする多数の幹部が随行。
同地区の開発は、2014年以来とのことで(聯合通信解説)、何回にも及ぶ完工期限繰り延べを重ね、近年、工事はほとんど休止状態とみられていた。しかし、金正恩が去る7月16日、現地指導し、現地で同行幹部との協議会を主宰するなどしたことを契機に最後の仕上げに入ったとみられ、今次視察を経て、来年6月に運営開始との見通しが示された。
添付写真を見る限りでは、海岸に沿って各種建築物が林立する同地区の状況は、文字通り壮観というべきであり、金正恩が視察したホテルと見られる施設の内部(吹き抜けのロビー、会議室、客室など)も豪華絢爛なつくりとなっている。
海外からの集客に関しては、もともとは中国観光客をあてにしていたのであろうが、工事遅延の結果、開業後当面は、ロシアからの観光客が主流になるのであろう。ただ、地理的に言えば、日本とも至近であり、いすれは、日本人客でにぎわう日がこないとも限らないのではないだろうか(期待を込めての希望的観測だが)。
本年のブログ掲載は、これをもって終了します。平素のご愛読を深謝し、良き年を迎えられますよう、祈念申し上げます。
私も、葛麻海岸で初日の出を拝む初夢でも見たいと思います。