rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2025年3月31日 全国学校少年団指導員大講習の開催を報道

 

 本日の「労働新聞」は、標記講習会が3月26日から29日までの間、平壌で開催されたことを報じる記事を掲載した。その骨子は、次のとおりである。

  • 参加者:党の崔東明秘書、朱昌日(党宣伝扇動)部長、金正順(勤労団体)部長、金承斗教育相、中央と道・市・郡青年同盟(社会主義愛国青年同盟)委員会、学生少年事業関連部門の幹部、全国の少年団指導員
  • 開講辞(文哲青年同盟委員長):金正恩が同講習会開催に「恩情のこもった措置」、「今回の大講習が父なる金正恩元帥が明示した新世代育成に関する思想を奉じて全ての少年団指導員と学生少年事業部門の幹部が学校少年団事業に新たな発展をもたらす画期的な契機になるものと確信」
  • 金正恩の「少年団事業に関連して与えた教示」伝達:「教示」内容は非公開だが、少年団指導員を「新世代の最初の師匠、政治的保護者、教員の上の教員」、「少年団事業の設計家、作戦家、執行者」などと位置づけの模様
  • 「報告」:「全ての児童・生徒を革命の交代者、強国建設の担い手として立派に準備させる」ため、「(少年団員たちが)幼いときから組織の有難さと貴重さを知り、組織生活に自覚的に誠実に参加することを習性化するように(する)」など、「祖国と人民に対して担った聖なる使命と任務を胸に深く刻み付け」一層尽力するよう呼びかけ。
  • 「講習」:「まず、少年団員たちを敬愛する父金正恩元帥様に限りなく忠実な少年革命家、少年愛国家としてしっかり準備させる」、「思想教養事業を実質的に実施し、少年団組織をしっかりと整え、少年団員たちの中で組織生活を強化する」、「組織生活に自覚的に誠実に参加することを神聖な義務、本分とみなすようにする」、「少年団員の意識水準と心理的特性、現実的条件に即して新しい方法を積極的に探究し、実質的に行うこと」、「学習と組織生活に対する指導を強化する問題」、「国の経済管理に助けとなり、社会主義強国の建設に寄与するよいことをする運動と社会政治活動を一層活発に展開」、「少年団員たちの思想精神状態について全面的に責任を負うとの非常な覚悟を持って愛国主義教養と遵法教養事業を・・実質的に実施」、「少年団事業における実務的問題に対する質疑応答と解説講義」
  • 「経験討論」:「少年団組織の運営と活動を改善する事業で収められた優秀な経験と方法論が紹介」

 記事の内容からは、少年団については、幼少時からの金正恩に対する忠誠心扶植と並んで、「組織生活」を「習性化」させることに最大の眼目が置かれていることがうかがわれる。

 ちなみに、在日朝鮮人学校にも、在日朝鮮青年同盟の下部組織として「少年団」が組織され、その指導に当たる「少年団指導員」が勤務していると思われる。彼ら・彼女らが今次「講習会」に参加したのか否かは承知していないが、いずれにせよ、金正恩の「教示」をはじめとする同「講習会」での指導事項は、今後の活動の指針として伝達・普及されることになるのではないだろうか。