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主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2025年12月26日 金正恩出席下での定平郡地方工業工場と総合奉仕所の竣工式挙行を報道

 

 12月25日付け「労働新聞」は、咸鏡南道所在の定平郡地方工業工場と総合奉仕所の竣工式が12月24日、金正恩出席の下で挙行されたことを報じる記事を掲載した。その骨子は、つぎのとおりである。

・ 参席者:「党中央指導機関のメンバーと朝鮮人民軍大連合部隊の指揮官(複数)、咸鏡南道と定平郡の幹部、勤労者、軍人建設者、地方工業工場と総合奉仕所の従業員」

・ 式典進行状況:①軍部隊指揮官が金正恩に完工を報告、②竣工辞(李日換秘書)③金正恩が竣工碑除幕、④金正恩への花束贈呈(子供)、⑤金正恩が郡内勤労者、建設参加部隊指揮官を激励、⑥金正恩が定平郡総合奉仕所(図書館、総合商業区など)を視察、⑦金正恩が定平郡地方工業工場(食品工場)の竣工儀式に出席(テープカット)、視察

・ 金正恩の注目言動:①「(総合奉仕所は)地方の生活文化と学習文化、商業文化を一新させ、地域人民を新しい文化の開拓者、創造者に育成する大衆文化生活拠点」、②「来年度に20の市・郡に建設する総合奉仕所の建設に関する一連の課題を明らかにした」、③「『地方発展20×10政策』を決定する時・・幹部の間でさえその実行如何に懐疑的な態度を取る人が確かにいた、しかし・・(建設実績を通じて)今やその幹部らはもちろん、我が人民のみんなが党政策の正当性と実践・実行力、明るい前途を確信している」

 金正恩の発言のうち、①は、総合奉仕所の狙いを端的に示したもの、②は、来年以降、「地方発展20×10政策」の対象となる20か所すべての市・郡において、総合奉仕所を建設することを改めて確認するもの(これまで方向性は示唆されていたが、明言はなし)、③は、「地方発展20×10政策」が金正恩の強いイニシアティブにより、周囲の消極姿勢を打破する形で開始されたことを改めて示したもの、といえる。

 なお、同地での「竣工式」前日の12月23日には、咸鏡北道所在の吉州郡地方工業工場竣工式が挙行さ、李日換秘書が「竣工辞」を述べたことが報じられていた(24日付け「労働新聞」)。添付写真によると同秘書に加え鄭慶沢総政治局長、朴章根副総理・国家計画委委員長、全現哲(元秘書)らが主席檀に並んでおり、更に朝鮮中央テレビのニュース映像によると、党中央委部長クラス相当数が参席している。金正恩の出席はなかったものの、同郡の竣工式を相当重視したことがうかがえる(同郡に核爆発実験場が所在することが関係か?)。

 これで、未竣工の地方工業工場建設地は、3か所となった。おそらく年内にはすべて竣工するのであろう。