2026年4月27日(2) 金正恩のロシア連邦国家会議議長、国防相接見等を報道
本日の「労働新聞」は、金正恩が4月26日、ビャチェスラフ・ウォロジンロシア連邦国家会議議長及びアンドレイ・ベロウソフ国防相をそれぞれ接見したこと、両人をはじめとするロシア連邦公式代表団歓迎する晩さん会が開催され金正恩が出席したこと、海外軍事作戦参戦者に対するロシア国家表彰叙勲式が挙行されたことを報じる記事を掲載した(いずれも実施場所等については記述なし)。その骨子は、次のとおりである。
ア ロシア連邦国家会議のビャチェスラフ・ウォロジン議長を接見
・ 金正恩主要発言:「両国の軍隊と人民が肩を組んで戦ってクルスク解放作戦で勝利を収めたのは、朝ロ両国の同盟的関係の強大さと堅固さを立証した歴史的出来事」、「ロシア連邦公式代表団の今回の訪問が両国人民の間に結ばれた友好と団結の感情を新たな高みへ昇華させる重要な契機として作用するであろう」
・ ウォロジン議長主要発言:「ロシア人民はクルスク解放に兄弟の支援を提供した朝鮮人民と朝鮮軍人の偉勲をいつも忘れない」
・ 双方合意事項:「朝ロの二国間関係を全面的に拡大し、発展させることによって、両国の国益と人民の福利を図っていこうとする意志が再び確認」
イ アンドレイ・ベロウソフ国防相を接見
・ 金正恩主要発言:「ベロウソフ国防相がロシア連邦の軍事指導部を代表して訪朝したことで戦闘偉勲記念館竣工の政治的意義が一層輝くようになった・・両国の同盟関係の発展のために誠心誠意を尽くしているロシア指導部に謝意」、「国家主権と領土保全、安全利益を守り抜こうとするロシア連邦の政策を全面的に支持」
・ ベロウソフ国防相主要発言:「共和国の優れた息子らが発揮した比類ない英雄主義と勇敢さはロ朝両国軍隊の戦闘的友誼の歴史に末永く残るであろう」
・ その他討議事項:「朝ロ両国の政治的・軍事的協力と協調を一層強固なものにし、より一層強化し発展させていくための一連の問題」
※ 韓国聯合通信によると、同席でベロウソフ国防相が金正恩の対し「2027年~2031年の朝露相互軍事協力計画を締結する準備ができていると言及した」旨をタス通信が報道した由(北朝鮮側報道には関連記述なし)
ウ 海外軍事作戦戦闘偉勲記念館の竣工式に参加したロシア連邦公式代表団歓迎晩さん会
・ 主催:国務委員会
・ 被招待者:ウォロジン議長とベロウソフ国防相をはじめとするロシア連邦公式代表団、駐朝ロシア大使館関係者ら
・ 北朝鮮側出席者:金正恩、党中央委員会主要幹部、国務委員会メンバー
・ 進行状況:「趙甬元(最高人民会議常任委員長)が「代表団を歓迎する主要発言」。「終始、友好的かつ和気あいあいとした雰囲気の中で進行」
エ 海外軍事作戦参戦者に対するロシア国家表彰叙勲式
・ アンドレイ・ベロウソフ国防相が、①海外作戦部隊の指揮官、戦闘員に勇敢性勲章を授与(添付写真によると、被叙勲者は10人)、②クルスク地域解放戦闘で英雄的偉勲を立てた参戦烈士たちにささげるロシア連邦の国家表彰と大統領政令を努光鉄国防相に手交
・ 陪席者:努光鉄国防相と金正規外務省副相、国防省幹部、海外軍事作戦参戦者
金正恩の両人との接見状況を比較すると、国家会議議長との接見が会議室のような場所で行われたのに比し、国防相との接見は、金正恩の執務室的な部屋で行われており、両人に対する金正恩の親密感の差がうかがわれ興味深い。下線部の記述などに鑑みても、軍事協力に関し、それなりに踏み込んだ議論が行われたことがうかがわれる。