2023年11月17日 ロシア連邦政府代表団の帰国を報道
本日の「労働新聞」は、標記代表団が16日、平壌を出発、帰国の途に就いたことを報じる記事及びそれに先立ち、平壌市内各所を参観したこと、金徳訓総理が代表団団長らと「会った」ことをそれぞれ報じる記事を掲載した。
このうち、金徳訓総理との会見については、「談話は、同志的で親善的な雰囲気の中で行われた」とされる。また、代表団の参観場所は、軽工業展示会「軽工業発展2023」の会場、万寿台創作社美術作品展示館、大聖百貨店などとされる。平壌空港からの出発に際しては、到着時同様、対外経済相尹正浩らが見送ったとされる。
昨日の本ブログで指摘した代表団団長の金正恩との接見は実現せず、総理が「会う」ことで、それに代えたということになろう。同じ閣僚クラスであるにもかかわらず、金正恩自ら接見した国防相、外相訪朝時との待遇に差が出たのは、本人のロシア国内における政治的重みの違いも作用しているのであろうが、北朝鮮側の対ロ姿勢が微妙に変化していることの反映とも考えられる。今後は、今次代表団が調印した交流・協調に関する議定書の具体的な実践状況などが注目される。