2024年7月21日 韓国に向け「汚物風船」を散布(19日記事に追記し再掲)
韓国聯合通信の報道によると、韓国軍は、北朝鮮が昨18日午後5時ころから本日(19日)午前4~5時にかけて、「汚物風船」200余個(内容物の大半は紙屑)を浮揚させ、そのうち約40個が韓国側に落下したと発表した由である。また、韓国軍は、これへの対抗措置として、風船浮揚地域に限定する形で、去る6月9日以来となる軍事分界線付近での対北拡声器放送を約10時間実施したとされる。
先の金予正談話(7月16日)では、韓国側からの宣伝ビラ散布が続く場合には、「対応方式の変化」による「凄惨であっけに取られる代償」を支払うことになると「警告」していたが、昨日・今日のところは、従前と同じレベルの対応にとどまっている。「警告」は、当該時点までの散布は既成事実として、それよりも更に続けば、という趣旨であったのであろうか。いずれにせよ、韓国軍が、それに対して、地域・時間ともに限定的ながらも拡声器放送を実施したので、それに対して更なる対抗措置を取るのか否かが注目される。
以下21日追記
聯合通信の報道によると、韓国軍は、北朝鮮が21日午前、「汚物風船」散布を継続したことを理由に、同日午後1時から全戦線において拡声器放送を全面実施することを決定した由である。北朝鮮がこれを黙過するとは考え難い。益々の緊張激化が予測される。