2025年11月4日 10月人民経済計画遂行状況を報道
昨日(11月3日)の「労働新聞」は、「党第9回大会に向けた全人民的な総進軍気勢一層高潮 人民経済諸部門、単位で10月人民経済計画完遂」と題する朝鮮中央通信の記事を掲載した。
同記事が部門全体として10月人民経済計画完遂を明記したのは、次の4部門である。
・ 「電力工業省的な10月人民経済計画を成果的に完遂」
・ 「林業省的な丸太生産計画110%以上で結束」
・ 「鉄道省的な10月貨物輸送計画が完遂」
・ 「水産省的な10月計画が完遂」
その他の部門で10月人民経済計画完遂を明記された主な企業所は、次のとおりである。
・ 金属:金策製鉄連合企業所「10月銑鉄、圧延鋼材生産計画完遂」、千里馬製鋼連合企業所「月計画を超過して遂行」
・ 化学:興南肥料連合企業所「月計画110%以上遂行」
・ 石炭:北倉地区青年炭鉱連合企業所「月計画を完遂」
・ 採掘:文坪精錬所「指標別計画を遂行」
・ 建材:祥元セメント連合企業所「月計画を期限前に完遂」
以上の報道内容を10月3日に報道された第3・4半期の人民経済計画遂行状況(同日付け本ブログ参照)に比較すると、そこでも電力、林業、鉄道部門のみが当該期間の計画完遂が明記されており、これら部門は、総じて順調(換言すると、その他部門は苦戦中ないし波動性あり)であることがうかがえる。
なお、先般来紹介している石炭増産に関する朝鮮中央テレビの報道は、少なくとも昨日(3日)の放映分でも連続している。それと上記報道(電力部門が10月計画完遂)を併せて勘案すると、このところの電力部門の緊張は、石炭や電力部門自身の不振、生産低下によるものではなく、他の産業部門の稼働増加による予定外の電力需要増加にもかかわらず、それに対応するだけの電力増産(燃料炭の増産)が追い付かないことによるものと推測される。これは一言で言えば、やはり、北朝鮮の産業基盤の脆弱性を如実に示すものといえよう。