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６月３日　人民保安省を社会安全省に改称

　韓国・聯合ニュースは、本日、朝鮮中央通信が平壌総合病院の建設状況を伝える中で、「社会安全省」との表現を用いた記事を配信していると伝え、従来の人民保安省が改称されたものとの見方を示している。同報道によると、人民保安省は、２０００年に社会安全省から改称されたもので、今回の措置は、それを元に戻したことになる。

　去る５月２３日開催の党中央軍事委員会拡大会議において、金正恩が署名したとして紹介された決定書のうちの一つが「安全機関の使命と任務に合わせて軍事指揮体系を再編することについての命令書」であった。今回の措置を勘案すると、同決定書は、当時まで人民保安省の傘下にあった朝鮮人民内務軍の指揮系統に何らかの変更を加えるものであったと考えられる。

　今回の名称変更に関連して、同省関連でいかなる組織ないし権限・機能の変更があったのか、とりわけ内務軍が引き続き社会安全省の傘下に置かれることになるのか、などが注目される。また、それらの変更の狙いあるいは背景なども注目される。国内治安面で何らかの問題ないし懸念が生じている可能性も指摘できよう。