rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年12月29日 中央委員会全員会議続報

 

 本日の「労働新聞」も、標記会議の状況を報じる記事を掲載した。それによると同会議の進行状況は、概ね次のとおりである。

 第1日目(27日):「2021年度主要党及び国家政策の執行状況を総括し、新年度事業計画に関する問題を討議」。金正恩が「結論『2022年度党と国家の事業方向について』を行った」

 第2日目(28日):「社会主義農村問題の正しい解決のための当面課題」を討議。金正恩が「社会主義農村発展に重大な変革的意義を持つ歴史的な報告」を行い、「我々式社会主義建設の全面的発展を志向している現実的条件と時代的要求に即して農村振興の雄大な目標を達成するための中長期的な発展戦略と中心課題、具体的な実行方途を提示」するとともに、「革命的な重大措置」を取った。

 「全員会議は、上程された議題討議を継続している」

 以上の報道から分かることは、政治局会議の決定書で当初予告していた議題(今年の総括と来年の方針策定)は、誰かの「報告」及び「討論」などを金正恩が「結論」で締めくくって初日に終え、2日目は、金正恩自ら「報告」を行って農村問題に関する路線・政策を提示するとともに何らかの具体的な「措置」を講じたということである。

 ただ、それらの具体的内容は、まったく言及されていない。また、会議は継続されているようだが、3日目以降どのように展開されるのかも予測しがたい。