rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2024年7月27日 金正恩が「戦勝節」に際し祖国解放戦争参戦烈士廟などを訪問

 

 本日の「労働新聞」は、金正恩が7月26日、「戦勝節」(朝鮮戦争停戦協定締結記念日、7月27日)に際し、祖国解放戦争参戦烈士廟、大聖山革命烈士陵、友誼塔を訪問したことをそれぞれ報じる記事を掲載した。その概況は、次のとおりである。

ア 祖国解放戦争参戦烈士廟(26日午前)

  • 同行:「国家指導幹部も、人民軍指揮官と勤労者も、革命学院の児童・生徒と青年学生をはじめとする新世代も参戦老兵と共に」
  • 金正恩主要動向:「参戦老兵と共に烈士墓を見て回った」
  • 金正恩発言:「戦勝世代の透徹した祖国防衛、革命防衛精神を我が国家、我が人民特有の不敗の力をもって変わることなく受け継いでいく時、朝鮮式社会主義は永遠に上昇一路をたどるであろう」、「偉大な継承と繁栄の道程で輝く共和国の強国伝記を連綿と記していく固い決心を披歴」
  • 訪問の意義付け:「百戦百勝の旗印である偉大な金正恩同志を高く奉じ、戦勝世代の英雄精神は年々歳々しっかり継がれるであろうし、勝利は朝鮮の永遠なる象徴として歴史に末永く輝くであろう」

イ 大聖山革命烈士陵(26日午後)

  • 同行:「党中央指導機関メンバー」(党中央委員全員か?)
  • 金正恩主要動向:「呉振宇、金日、崔春国、姜健、金策、安吉、柳京守、崔賢の各氏の半身像に花を献じた」
  • 金正恩発言:「抗日の勝利の伝統を反帝・反米勝利の伝統、永遠なる朝鮮の百戦百勝の伝統に昇華させ、白頭の革命精神を全人民的な思想精神に増幅させたことこそ、烈士たちが祖国と革命に対して残した功績の中の功績である・・白頭山精神をもって世代と世代がしっかり受け継がれ、尽きない一つの生命として一体となる時、7・27は社会主義朝鮮の不滅の象徴、必勝の代名詞として後世に末永く光を放つことになるであろう」

ウ 友誼塔(中国人民志願軍参戦者慰霊碑)

  • 同行:崔善姫外相、金成男党国際部長
  • 金正恩発言:「朝中両国の人民が同じ塹壕で生死、苦楽を共にして勝ち取った勝利の7・27は、歳月が流れ、世紀が変わっても変わることなく生命力を発揮する人類史的大勝である」、「血縁的きずなで結ばれた朝中親善が烈士たちの永生の魂と共にしっかり継承され、発展するものとの確信を表明」

 上記訪問のうち、最も力を入れたと思われるのは、添付写真の量などから勘案して、祖国解放戦争参戦烈士廟への訪問であろう。とりわけ参戦老兵らをいたわりつつ参拝する金正恩及び戦死者の子孫とおぼしき子供たち(軍服着用)の姿が印象的であった。もちろん、その狙いは、現在の世代に対して「戦勝世代の英雄精神」をしっかりと継承し金正恩への忠誠を尽くすことによって「朝鮮式社会主義は永遠に上昇一路をたどる」とのメッセージを送ることにあるのであろう。

 また、友誼塔訪問に関する報道からは、かつての反米闘争の伝統・精神を忘れず、「継承・発展」させていこうといつ中国への訴えがうかがわれる。