rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

12月24日 「全国青年学生の白頭山地区革命戦跡地踏査行軍隊手紙採択集会開催」(25日記)

 

 12月13日から行われていた全国青年学生の踏査行軍が、23日に開催された標記集会をもって終了した。ここで「手紙」というのは、金正恩あて「忠誠の手紙」である。参加者全員の踏査行軍を経た思いを込めた手紙を採択し、足掛け11日間に及ぶ日程を終了した。

 ちなみに、12月10日から開始された宣伝イルクンの踏査行軍は、14日で終了しており、足掛け5日間であったので、青年学生たちは、その約2倍の期間、踏査行軍を続けたことになる。また、締めくくりの集会も、今回の青年学生たちは、三池渕市中心部にある金正日銅像前の広場で行っているが、宣伝イルクンの場合は、戦跡地の一つである三池渕大記念碑にある金日成銅像前の広場で行ったと報じられた。

 同じ「踏査行軍」と言っても、参加者の属性に即して、行軍経路・期間、行軍中の活動日程などで様々なバリエーションを設けていることが分かる。推測するに、「形式的活動」を嫌う金正恩の指示により、あるいはその意向を忖度して、あえてこのような多彩な形で実施しているのではないだろうか。

 さて、次はどのような人々が参加するのであろうか。そろそろ軍人が出てきてもよいような気がするのだが。