rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

8月18日 党中央委員会全員会議の招集を決定

 

 本日の「労働新聞」は、「我が革命発展と党の戦闘力強化において重大な意義を持つ問題を討議決定するため朝鮮労働党中央委員会第7期第6回全員会議を8月19日に召集することを決定する」との党中央委員会常務委員会の決定(8月17日付け)を掲載した。

 ちなみに、前回の第5回全員会議(12月28日~31日開催)については、「我が革命発展と変化した対内外情勢の要求に合わせて重大な問題を討議決定するため・・・12月下旬に召集」することが12月3日付けで決定(報道は4日)されていた。

 今回は、それに比べると随分と急な開催であり、背景に何らか緊急の事情が存在するとも考えられる。そもそも、招集決定の4日前の13日には、政治局会議が事実上、中央委員会全員会議に匹敵する規模で開催されており、その直後に、改めて全員会議を招集するというのも、尋常ではないように感じられる。

 もちろん、第6回会議の議題とされる「我が革命発展と党の戦闘力強化において重大な意義を持つ問題」が具体的に何を意味するのかは、判然としない。とりあえず思いつくのは、8月5日開催の政務局会議において、「党内の幹部事業(人事)体系を画期的に改善するための方途的問題について研究協議した」ことを承けて、党の人事制度などの関し何らかの措置を講じること、13日に開催の政治局会議における党中央委員会部署の新設決定を追認・補完する措置を講じることなどであるが、前述のような時期的な切迫性などを勘案すると、それら既定の問題とはまったく別の案件である可能性も否定できない。ただし、当面の課題となっているコロナ防疫対策ないし洪水被害復旧、10月10日の党創建75周年記念日に向けた準備活動といった短期的問題ではないであろう(それらについても同会議で付随的に取り上げられることはあるかもしれないが)。

 いずれにせよ、そこで打ち出されるのか大いに関心がもたれるところである。