rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年7月12日 お詫びと取り消し(7月9日付け本ブログ「新たな政治局委員出現?」について)

 

 標記記事に関し、錦繡山太陽宮殿参拝時に、金正恩の後ろの列の向かって左端から2番目にいた人物(同記事で新たな政治局委員の可能性を指摘した人物)については、金成男党国際部長(政治局候補委員)であり、同列左端の人物は、同記事で指摘した呉日晶党軍政指導部長ではなく、許哲万党幹部部長(政治局候補委員)であるとのご教示をある方からいただいた。そう言われて映像を見直すと確かにそのようである(人名はすべて音訳)。

 したがって、この列は、金成男の右の李善権外相までが政治局委員であり、左端の2人は政治局候補委員であったということになる。そう考えるのは、同列の右端の朴正天も政治局委員を解任されていた(おそらく候補委員に格下げ)と見られるにもかかわらず、そこにいたこととも、バランスが取れているように思える。

 ということで、9日付け本ブログ記事の「新たな政治局委員の出現」という観測は、誤りであったことが明らかになったので、お詫びして取り消します。

 ただ、6月29日の政治局拡大会議に関する記事では、「政治局常務委員、政治局委員、同候補委員を召喚(解任)及び補選した」旨が報じられていた。誰がどの地位に補選されたのかはいまだ未解明のままであり、引き続き注視が必要であろう。