rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

7月15日 国防相交代が判明

 

 本日の韓国・聯合ニュースによると、7月8日の金正恩の錦繡山太陽宮殿参拝時の随行幹部の映像分析の結果、軍人最前列の権英進総参謀長と鄭慶沢国家保衛相の間にいたのは、李永吉(これまで社会安全相)であり、人民軍大将の肩章(星4個)をつけていたことから、同人が国防相に新たに就任しており、その後任の社会安全相には、李永吉らの直後の列に社会安全部の黄色い肩章(星3個)をつけて立っている金正浩が再任されていることが判明したという。また、これまで国防相・次帥の地位にあった金正官は、そのさらに後ろの列に大将の肩章をつけて立っていたということであり、階級・地位から見て、何らかの高位の役職に更迭されたものとみられる。

 結果的に、先の政治局拡大会議での批判を受けての処分は、これまで知られていた李炳哲の常務委員解任、朴正天総参謀長の政治局委員からの解任(推測)・元帥から次帥への降格に加えて、金正官国防相も解任かつ次帥から大将に降格されていたということになる。

 そもそも批判を受けた原因が伝えられているように軍糧米の放出命令の実践を怠ったということであったとするなら、そうした後方・補給関係を統括するのは国防省であるので、その責任者がより厳しく処分されるのは、ある意味当然であるかもしれない。

 いずれにせよ、8日付け本ブログの国防相(それも人民武力相と昔の名称を用いていた)に関する記述は、誤っていたことが判明したので、お詫びして上記のとおりに訂正いたします。