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２０２１年１０月４日　南北通信線を復元

　朝鮮中央通信は、本日、先の最高人民会議における金正恩の「南北通信線復元」表明に言及した上で、「敬愛する金正恩同志の意を奉じて該当機関においては、１０月４日９時からすべての北南通信連絡線を復元することとした」ことを報じる記事を発表した。

　また、韓国報道によると、韓国当局が本日朝からの通信線の復元を確認したという。

　通信線復元に関する北朝鮮の狙いについては、９月３０日付けの本ブログで記したとおりであるので繰り返さないが、同朝鮮中央通信記事が上記に続けて、「南朝鮮当局は、北南通信連絡線の再稼働の意味を深く刻み、北南関係を収拾し今後の明るい前途を開いていく上で先決となるべき重大課題（複数）を解決するため積極的に努力しなければならないであろう」と述べていることが、それを端的に示している。

　既に鄭外相が「対北朝鮮経済制裁の緩和を検討すべき」旨を主張しているようだが、今次「通信線復元」を受けて、文政権のこうした動きが、さらに活発化することが予測される。

　新たに発足した岸田政権は、こうした動きを傍観していてよいのか、早速外交力が問われることになろう。