rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2022年3月6日 昨日のミサイル発射を「偵察衛星開発のための重要試験」と報道

 

 本日の「労働新聞」は、「国家宇宙開発局と国防科学院、偵察衛星開発のための重要試験」と題する朝鮮中央通信の記事を掲載した。

 同記事は、同試験が昨5日に実施され、結果、「衛星資料送受信及び操縦指令体系と各種地上衛星関係体系の信頼性を確証した」と報じている。

 同記事の表現は、2月27日の発射に関する28日の報道とほぼ同一の形式であるが、今回は、写真の添付はなかった。

 27日に続く今回の「試験」実施は、「偵察衛星」の打ち上げに向けた準備が速いピッチで進められていることを示すものである。

 こうした動きに対して、米国に対する圧迫ないし交渉に向けた譲歩督促といった見方もあるようだが、むしろ、衛星打ち上げは既に決定済みのことであって、それに向けて必要な準備を着々と進めているとみるべきではないだろうか。そして、その打ち上げ時期としては、おそらく金日成誕生110周年記念日(4月15日)が意識されているのではないかと考える。そうした既定の計画を推進しているだけであって、韓国大統領選挙とかウクライナ情勢とかは、余り関係がないと考える。