rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2023年6月15日 米韓の軍事訓練に反発、弾道ミサイルを発射(加筆版)

 

本日、朝鮮中央通信は、国防省代弁人が「引き続く敵の反共和国軍事的挑発行為に強硬な警告立場を発表」したとして、その内容を骨子次のとおり報じた。

  • 南朝鮮駐屯米軍と傀儡軍(韓国軍)は、・・我が国を狙った『連合合同火力撃滅訓練』なるものを・・去る5月25日から・・今日までなんと5回も敢行した。」
  • 「これに対する我々の反応は不可避である。・・我が武力は、敵のいかなる形態の示威性行動と挑発にも徹底して対応するであろう」

 また、韓国軍の発表によると、北朝鮮は、本日、午後7時25分ころから同37分ころまで、順安一帯から東(日本)海に向け、短距離弾道ミサイル2発を発射したという(機種、射程距離などについては未発表)。

 なお、韓国報道によると、本日、尹大統領が上記訓練を視察したという。北朝鮮の上記「警告立場発表」及びそれに続く弾道ミサイル発射は、それも踏まえてのこととも考えられる。

 更に言えば、北朝鮮の「対応」がこの2発の弾道ミサイル発射だけで終わるとは限らない。開催予定の「6月上旬」を過ぎても報道がない党中央委員会全員会議の状況とあわせて、今後の展開が注目される。

 

以下16日朝加筆

飛翔状況については、韓国軍が飛距離約780㎞と、日本政府が飛距離約850~900㎞(日本の排他的経済水域内に落下)、最高高度約50㎞、変則軌道を飛行の可能性と発表