rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2023年11月4日 10月の経済計画遂行状況を報道

 

 本日の「労働新聞」は、標記に関し、「今年の闘争目標を必ずや占領するとの高い革命的熱意 人民経済諸部門と単位で10月計画完遂」と題する記事を第1面に掲載した。

 前月の経済計画遂行状況を報じる記事は、毎月の初めに恒例のものだが、相変わらず今回も、計画遂行が明記された部門・単位は、限定的である。

 まず、部門全体としての計画完遂報道は、「化学工業部門でも・・10月計画を指標別に完遂した」と報じられただけである。ただし、同部門は、低迷が続いているとみられただけに、10月だけでも部門全体として計画が完遂できたとしたら、それなりに意味のあることであろう。

  また、個別企業所単位では、金属工業部門の金策製鉄連合企業所が「託された計画を完遂した」、浦山製鉄所、清津製鋼所が「酸化鉄生産を計画通り進め」たと報じられたほか、石炭工業部門の得場地区炭鉱連合企業所、安州地区炭鉱連合企業所、球場地区炭鉱連合企業所が「月石炭生産目標を占領した」と、機械工業部門の安州ポンプ工場、良策ベアリング工場、平壌ベアリング工場、安州絶縁物工場などが「生産計画を責任を持って遂行した」と報じられた。更に、「林業、採掘工業、軽工業部門の多くの単位」が「託された10月計画を完遂した」としている。

 印象論であるが、10月は、従前に比較すると、概して順調であったのではないだろうか。この調子が年末まで続くのかが注目される。