rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2023年12月12日 第5回全国母親大会フォローアップ報道を継続

 

 「労働新聞」では、標記大会の関連報道が12月8日の金正恩との記念写真撮影報道(9日に報道、10日付け本ブログ参照)以降も続いている。

 10日付け「労働新聞」では、「第5回全国母親大会参加者、首都市民の温かい見送りを受け平壌を出発」との記事を掲載し、金徳訓総理、李日換、金在龍、朴泰城各秘書らが見送ったことを報じた。

 本日は、第1面に「すべての母親たちは真の共産主義母親になって我が祖国の未来を美しく整えよう」と題する評論及び「太陽の祝福を抱き帰ってきた母たちで全国が盛り上がる 全国各地で第5回全国母親大会参加者を熱く出迎え」と題する記事を掲載した。

 このうち後者の記事は、「平安北道では道と市、郡の幹部と住民が駅に駆け付け、大会参加者たちを厚く出迎え、道と市、郡の責任幹部が彼ら(参加者)と目的地まで同行した。このような光景は、平安南道、江原道、黄海南道と慈江道、咸鏡南道をはじめとした諸道でも繰り広げられた」ことや「職場と村、家庭でも偉大な父の天のような恩情を受け抱いて帰ってきた母親たちを熱烈に祝賀した」ことなどを報じている。

 また、評論では、「母親たちの信念が強ければ全国の息子娘たちの勇気が百倍になり、母親たちが強く団結して進めば、祖国はより大きな歩幅で力強く駆けるようになる」と主張した上で、「我々のすべての母親たちは、家庭と社会、時代と革命の前に帯びた使命と本分を深く堅持し、忠誠と愛国の一心で尊厳高い強国の未来を引き寄せ社会主義大家庭の和睦を花咲かせていく共産主義母親にならなければならない」と訴えている。

 平壌出発時の総理以下の見送り、帰着先での地方幹部の出迎えなどは、これまでに例のない異例の厚遇である。そして、その狙いは、本ブログでも繰り返し指摘してきたとおりであり、そのことは、評論の訴えにも改めて示されている。