rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年4月13日 「青春の気迫で偉勲創造の炎を燃え上がらせる 党第8回大会以後、全国各地で青年突撃隊活動一層活発に進行」

 

 標記記事は、先般来、青年の困難部門への進出動向が続く中、各地に組織されている「青年突撃隊」が様々な取り組みで成果をあげていることを称揚するもの。

 冒頭、「進出」動向について、「去る2月から現在まで1,600余名の青年が炭鉱、鉱山、農村をはじめとして党大会決定貫徹のための重要戦区に嘆願(志願)した」とした上で、「全国各地で青年突撃隊活動が一層活発に進行されている」として、次のような例を紹介している。

 まず、企業単位で設置された青年突撃隊の動向としては、順川地区青年炭鉱連合企業所川城(音訳)青年炭鉱金赫青年突撃隊と北倉地区青年炭鉱連合企業所炭夫物資源泉生産事業所金赫青年突撃隊が顕著な成果をあげているのをはじめとして、「全国石炭工業部門の70余個の青年突撃隊において1・4分期計画を超過達成した」こと(「金赫」というのは、革命英雄の名前で、それを突撃隊の名称に冠しているのであろう)や黄海製鉄連合企業所と金策製鉄連合企業において、青年突撃隊が「エネルギー節約型酸素熱法溶鉱炉建設の先頭に立つなど活躍していることを紹介している。

 次に、各地方の青年同盟の取り組みとして、「平安北道青年同盟委員会において市、郡内の多数の青年で突撃隊活動」を展開し、「数百キロメートル区間の水路清掃を実施」し、農業部門に貢献したことや江原道、慈江道、平安北道の青年同盟委員会において、「発電所建設を完成するための青年突撃隊活動」などを行っている例を挙げている。

 冒頭の「1,600名」との数字が、こうした各地の「青年突撃隊」への参加者を含むものであるのか、必ずしもは明らかでないが、いずれにせよ、青年を様々な困難な局面の打開のために動員していることがうかがえる。