rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年12月22日 政論「主体革命偉業は永遠に乗勝長躯するであろう 第3編 偉大な党、偉大な人民」

 

 標記政論は、20日掲載の第2編に続くもので、表題に示されている通り、金正恩の党に対する指導及びその人民との関係などをテーマに過去10年間の様々な出来事を取り上げている。

 まず、党に関しては、「(金正恩執権以来の)我々の10年と言えば、労働党領導の新時代、労働党勝利の不滅の年代記労働党万歳の栄光の路程であった」とした上で、金正恩が「我が党を主体革命偉業を嚮導する不敗の党として強化発展させる上で最も多くの力を注いだと感慨深く述べられた」ことを紹介している。また、その具体的業績としては、「我が党の指導思想を偉大な金日成金正日主義として定式化された(2012年)4月の歴史的宣言は労働党領導の新歴史の荘厳な序幕」であったことをはじめ、「我々の武装力が朝鮮労働党の領導に限りなく忠実な革命的党軍として成長してきた10年史」などを挙げている。

 次に党と人民との関係については、「人民の従僕党」とのスローガンを提起したことを特筆大書し、「これは、敬愛する総秘書同志の人民観、人民大衆第一主義政治理念の最高精華である」と称え、そこには、「人民の一片丹心の上に領導者の一片丹心があった。人民の忠誠の前に為民献身があった」と主張して、「このように情けが深く、このように愛が火のような偉大な我が親(=金正恩)を人民がどうして運命の太陽として信じ従わないことができようか」と金正恩への忠誠の必然性を訴えている。

 また、2021年については、「試練は史上最悪に重なったが、敬愛する総秘書同志に対する信頼はさらに百倍になり、人民の一片丹心は、朝鮮人民の忠実性の歴史において、我々の一心団結歴史において輝かしい章を刻んだ」と主張している。

 最後の「総秘書同志に対する信頼はさらに百倍になり」云々の部分は、事実というより希望を述べたものと解釈すべきであることは、従来、本ブログが繰り返し指摘してきた論調などからもうかがえるところであろう。