rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2022年2月28日 第2回初級党秘書大会2日目会議続行

 

 本日の「労働新聞」の第1面は、標記会議2日目(27日)の状況を報じる記事及びその写真で埋められた。

 同記事は、「趙勇元同志が(同日の)会議を指導した」とした上で、同日、15人が討論を行ったとしている。

 討論参加者の内訳を見ると、当然ながら、初級党秘書が10人(所属先:黄海製鉄連合企業所溶鉱炉職場平壌郵便局大同江蓄電池工場、国家設計総局、端川市食料工場平壌火力発電所慈城郡山林経営所、洪原郡国土環境保護管理部、姜健沙里院医学大学、朝鮮芸術映画撮影所)で最も多く、それ以外に、里党委員会秘書(信川郡白石里、大同郡城七里)が2人、上級機関幹部が3人(クァイル郡組織秘書、江界鉄路隊政治部長江原道党委員会組織秘書)となっている。里党委員会は、実質的には、初級党と同じ格付けなのであろう。

 記事は、これら討論者の討論内容として、「初級党事業の中心を党決定執行に置いて・・託された課題を立派に遂行した経験」などをかいつまんで(下線を付した組織の状況については個別に)紹介している。

 また、記事は、こうした討論内容の紹介に続ける形で、「大会においては、すべての参加者が初級党強化を党細胞強化と共に全党強化の2大課題として重視する党中央の意図を深く刻み、我々式社会主義建設が全面的発展へと移行した新たな闘争段階の要求に合うよう党事業を革新するようにするための方途的問題が強調された」としている。これは、おそらく討論を総括する形で趙勇元あたりが述べた内容ではないだろうか。

 いずれにせよ、「大会は継続する」そうである。

 最後に細かいことだが、同記事が「本社(=労働新聞社)政治報道班」によるものであることを指摘しておきたい。この表現は、一般に金正恩の動静報道に限って用いられるものである。同人が出席した初日だけでなく第2日目の状況についても、そうした形式で報道されていることは、同大会がそれだけ重視されていることを示すものといえよう。