rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2023年7月25日 ミサイル発射を継続

 

 韓国軍の発表によると、北朝鮮は、昨日(24日)午後11時55分ころから(本日)午前零時にかけ平壌付近から短距離弾道ミサイル2発を発射し、これらは、それぞれ約400㎞余り飛行後、東(日本)海に着弾したという。

 こうした動きは、19日に2発の短距離弾道ミサイルを、また22日に数発の巡航ミサイル発射をそれぞれ発射したのに続くものであり、今後更に継続される可能性もあろう。

 一方、本日の「労働新聞」では、昨日の本ブログでも紹介したとおり27日の「戦勝節」に向け、記念鋳貨発行をはじめとした多彩な行事・活動の状況を伝える記事や回顧記事などを満載している。「戦勝節」に際しての中国からの代表団招請も明らかにされた。

 ただし、そうした中でも、前述のようなミサイル発射の動向や金予正及び強国防相の「談話」などは、これまでのところ、一切報じられていない。昨日の本ブログで指摘したことであるが、こうした報道ぶりからも、国内向けの反米宣伝と実際の対米行動が異なる次元のもとして、微妙に切り分けられていることがうかがえる。