rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2022年9月25日 短距離弾道弾を発射

 

 韓国軍の発表によると、北朝鮮は、本日午前6時35分ころ、平安北道泰川付近から短距離弾頭ミサイル1発を発射、同ミサイルは、最高高度60㎞、速度約マッハ5で約600㎞を飛行して、東海(日本海)に落下したという。

 また、日本の防衛大臣の発表によると、同ミサイルは「変則軌道」を飛行した可能性があるという。

 なお、韓国報道の解説によると、北朝鮮のミサイル発射は、「今年6月5日に短距離ミサイル8発を発射して以来、113日ぶり。韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後のミサイル発射は5回目」とのこと。

 北朝鮮報道機関は、今のところ同発射について何ら触れていないが(これは通常の対応)、明日の報道で言及するか否かが注目される。

 今次発射の狙いについては、既に釜山に入港した米国原子力空母などが参加する米韓合同軍事演習が日本海で予定されていることに対する反発・牽制との見方が支配的であり、第一義的にはそうなのであろう。ただ、果たしてそれだけなのか、新型ミサイルの試射ではないのか、更には、「準備中」と伝えられている潜水艦発射ミサイル(SLBM)の発射が続くのか、などにも関心がもたれる。