2024年2月3日 「地方発展20×10政策」対象の市・郡を公表
本日の「労働新聞」は、「『地方発展20×10政策』を徹底して貫徹するための組織政治事業 各道において力強く展開」と題する記事を掲載した。
同記事は、「各道においては、道党委員会責任秘書を責任者とする地方発展20×10非常設道推進委員会を組織し、・・設計力量保障と敷地選定をはじめとした事前準備を遺漏なく備えることに注力している」ことなどを紹介した上で、各道・特別市が今年の同政策の対象地としてそれぞれ選定した市・郡の名称を明らかにしている。その状況は、次のとおりである(地名は音訳を含む。カッコ内は各道に所属する郡の数:本日付けソウル平壌ニュース解説記事による)。
- 平安北道(22):亀城市、雲山郡、球場郡
- 平安南道(14):粛川郡、成川郡
- 黄海北道(18):燕灘郡、銀波郡
- 黄海南道(19):載寧郡、銀川郡
- 慈江道(15):ウ時郡、東信郡
- 江原道(15):利原郡、高山郡
- 咸鏡北道(12):鏡城郡、魚郎郡
- 咸鏡南道(16):金野郡、咸州郡
- 両江道(10):金亨稷郡
- 南浦市:温泉郡
- 開城市:長豊郡
金正恩は、同政策を打ち出した際、各道で毎年2個の郡を選定するとしていたが、以上によると、多数の郡が属する平安北道は3個、逆に最小の両江道及び南浦、開城市は各1個、その他の道は各2個の市・群を選定しており、合計はちょうど20となる。
また、各道には、予測した通り地方発展20×10非常設道推進委員会が設置された。中央推進委員会の責任者が趙勇元組織秘書であるのに対し、各道では責任秘書が責任者とされているところは異なるが、その他の構成・任務などは、中央に準じているのであろう(1月30日付け本ブログ参照)。