rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年10月14日 記事「国防発展展覧会に対する関心と参観熱気高潮」

 

 本日の「労働新聞」に掲載された標記記事は、11日に開幕した国防発展展覧会の参観状況を報じるものであり、12日には、「党中央委員会の幹部と市・郡・連合企業所の党責任幹部、省・中央機関、出版報道部門幹部と言論人」が、また、13日には、「省・中央機関政務員(事務員)と武力機関幹部、軍務者(勤務員)」が、それぞれ参観したと報じている。

 記事は、また、これら参観者が「祖国と人民の永遠の尊厳と幸福のため捧げてきた党中央(=金正恩)の偉大な献身と万古不滅の業績、我が党自衛路線の正当性と生命力(有効性)を胸に熱く刻み、無敵の国家防衛力に対する無限の自負と矜持にあふれていた」と報じている。

 このような記述がどれだけ現実を反映しているのかは定かでないが、同展覧会開催の狙いが、参観者に対してそうした感慨(要するに金正恩の指導に対する信認)を与えることにあったことは明らかであろう。

 そして、同展覧会の参観者として、まず12日に訪れた党・政府・経済・言論部門の高位幹部が選ばれていることは、そうした狙いが何よりもそうした体制の核心幹部に向けられていることを物語っているというのは考えすぎであろうか。