rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年11月18日 評論「3大革命赤旗獲得運動は社会主義強国建設の力強い推進力」

 

 標記評論は、「3大革命先駆者大会」が近日中に開催される(あるいは今日にも開幕か?)ことを受けてのものであろう。

 評論は、まず、「3大革命赤旗獲得運動」の歴史的経緯について、「かつて偉大な首領様(金日成)は3大革命を社会主義建設の戦略的路線として提示され、その実現のための大衆運動として3大革命赤旗獲得運動を自ら構想され、偉大な将軍様金正日)は、首領様の崇高な志を奉じられて全国に3大革命赤旗獲得運動の火の手を燃え上がらせ精力的に領導された」ものと説明している。

 そして、その推進方法については、「思想革命を確固として先行させる」ことを「我が党が一貫して堅持している根本原則である」とし、「思想事業をより進攻的に展開」することを求めた上で、「(そうして)高度に昇華された大衆の精神力が技術革命と文化革命遂行を推動する力となるようにしなければならない」としている。

 また、同運動推進に当たっては、「大衆自身の事業へと確固として転換させることが重要である」とし、「(運動の)重要性と意義を大衆の中に深く認識させ、皆がこの運動に主人らしく、一体となって参加するようしなければならない」としている。

 このほか、運動の推進に関し、「段階別目標を群衆の意思を十分に反映して現実性のあるように立てること」「勤労団体組織と行政経済幹部、3大革命小組員の役割を高めること」なども求めている。

 もちろん、最後には、「党が直接把握して組織指導する大衆運動であるだけに、当然、党委員会が全面的に責任を持って力強く推進しなければならない」として、党の指導の重要性を強調することも忘れていない。

 なお、別に掲載された「大衆運動の火の手の中で増える3大革命先駆者隊伍」と題する記事によると、「2015年11月、第4回3大革命赤旗獲得運動先駆者大会が開催されたときから今日に至る期間・・・全国的に110余の単位が3重3大革命赤旗を、690余個の単位が2重3大革命赤旗を、1,600余個の単位が3大革命赤旗を獲得した」とされる。

 これらの描写からも、同運動が全国・全社会を網羅する文字通り汎国民的運動として展開されていることをうかがうことができる。